Topics

ダルがハム低評価に発奮、07年Ｖ再現だ

　日本ハム・ダルビッシュ有投手（２２）が周囲の低評価を力に変える。札幌ドームでの通常練習で汗を流した３月３１日、「低評価？　毎年そうじゃないですか。あんまり（評価を）見ていないですけど、まあいいんじゃないですか」。感情を押し殺したが、低い下馬評こそがカンフル剤だ。
　野球評論家の大方の順位予想では、今季の日本ハムはＢクラス。昨季のクライマックスシリーズで撃破したオリックスなどが高評価の中、屈辱の位置付け。厳しい評価に自然と反骨心が生まれた。リーグ連覇を達成した０７年も同じような流れから始まった。
　前年に日本一に輝きながら、前評判が低かった。当時、リーグ連覇を達成した後、ダルビッシュは「始まる前に５、６位の順位予想だったので、絶対に覆してやろうと思った」と発言した。低評価に反発することが、パワーの源になっていた。
　この日、ＷＢＣで投手コーチだった与田剛氏と再会した。世界舞台で一緒に戦ったイチローの体調不良を伝え聞くと、「体には気をつけてほしいですね。僕は大丈夫です」とキッパリ。３年連続の開幕投手を務める３日楽天戦（札幌ドーム）へ向けて、体も気持ちも充実している。

梨田監督、開幕オーダー悩む

　日本ハム梨田昌孝監督（５５）がうれしい悩みを抱えている。３月３１日、開幕まで３日と迫ったが「オーダー？　決めていない。（選手たちの）競争の中で、決めがたいよ」と苦笑い。脚部の不安を抱える二岡の起用法についても「一番いいのはショートで出ることだけど、ゴーサインが出るかどうか。当日の様子を見てだね」。ギリギリまで悩むことになりそうだ。

稲葉居残り特打「やっておかないと」

　ＷＢＣから合流したばかりの日本ハム稲葉篤紀外野手（３６）が３月３１日、居残り特打を行った。サムライジャパンでは練習時間、環境の関係で打ち込み不足となったため、自ら志願。「今やっておかないと、疲れが出たときに粘りがなくなる。下半身強化の意味もあってやりました。今日の練習には満足しています」と大粒の汗を流しながら振り返った。

５年目菊地、初の開幕１軍

　日本ハム菊地和正投手（２６）が、プロ入り５年目にして初めて開幕１軍メンバーに名を連ねた。３月３１日、登録選手の提出が締め切られ、新人の大野奨太捕手（２２＝東洋大）らとともにメンバー入りした。新守護神武田久へつなぐセットアッパーとして期待されるが「最低限の目標でしかないですから。やっとスタートラインに立っただけ」と冷静にシーズンを見据えている。
　浮かれることも、舞い上がることもない。オープン戦は６試合に投げて防御率１・５９と結果を残した。この日のシート打撃でも鶴岡、糸井から三振を奪い好調をアピール。梨田監督も「調整だけど、よかったね」と評価した。
　徹底的な肉体強化に取り組んだ。ウエート室にこもってトレーニングを重ね、自主トレは気候のいいタイで行った。体重も昨年春先の７６キロから８４キロにアップ。尻と太ももに肉がつき、ズボンも２サイズ上がった。「（着られる）服がないんですよ」と苦笑いを浮かべるほど、成果が表れた。
　直球の力強さは増したが、変化球には課題も残る。厚沢投手コーチは「ウイニングショットを磨かないと」。決め球フォークの精度に磨きをかけることが、今後の飛躍につながる。菊地は「１試合１試合結果を積み上げて、信頼を勝ち取れるようになりたい」と意気込んだ。

ヒメちゃん、わさび入りすしに涙

　日本ハムの選手１０人が３月３１日、道内各局のテレビ、ラジオに出演。「電波ジャック」を敢行した。ＳＴＶ「どさんこワイド１８０」に出演したターメル・スレッジ外野手（３２）、ルイス・ヒメネス内野手（２６）はそれぞれ好物のほっけとすしを用意されてご満悦。しかしヒメネスは苦手のわさびが入っており、涙目でせき込むアクシデントも…。ＵＨＢ「スーパーニュース」に出演した二岡は「日本一になりたいです。移籍１年目ですし、特に強く思っています」と話した。

ルーキー榊原がローテへ調整登板

　先発ローテーション候補、日本ハムのルーキー榊原諒投手（２３＝関西国際大）が１日のイースタン・リーグ、西武戦（鎌ケ谷）に登板、１軍再合流の最終調整を行う。先発で７回か１００球程度を予定。３月１７日に打球が足に直撃し調整に遅れが出ていたが、厚沢投手コーチは「西武はＧＧ佐藤選手らもいるようなので、いいテストになるんじゃないか」と話した。登板後は１軍に合流予定で、順調なら８日ロッテ戦（東京ドーム）でプロ初登板となる先発が有力視される。

4/01日刊スポーツ

Topics
Top