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新守護神ハム武田久３人ピシャリで初Ｓ

＜オープン戦：日本ハム１－０横浜＞◇２８日◇札幌ドーム
　日本ハムの０９年版「勝利の方程式」が確立した。今季抑えを務める日本ハム武田久投手（３０）が２８日、横浜とのオープン戦で９回を打者３人で仕留め、初セーブを挙げた。８回からは谷元圭介投手（２４=バイタルネット）建山義紀投手（３３）とつながる小刻みな継投で、１―０で横浜に勝利。ブルペン待機した左腕の宮西尚生投手（２３）を含め、公式戦を想定した必勝リレーで１点を守りきった。
　勝利の輪の真ん中に新守護神の笑顔があった。今季抑えを務める武田久が、１点リードの９回に登板。打者３人でピシャリと締めた。「いい緊張感がありました。オープン戦としてはいい準備になったと思う」。１－０の緊迫した局面でしっかりと役割を果たし、初セーブを挙げた。
　開幕まで１週間。投手戦で進むゲーム展開に、梨田監督は公式戦を想定した。８回から谷元、建山、そして武田久の「ＴＴＴ」リレー。「左（打者）がくれば宮西を挟んでというところ」。首痛で出遅れている林はいないが、１点を守りきる必勝の方程式だ。
　“一の矢”に指名されたルーキー谷元は、初めての札幌ドームに「すごく緊張した」と、野口にいきなりカウント０－３。しかし、そこから立て直して空振り三振を奪うと、続く山崎も三塁ゴロに打ち取った。続く建山もサムライジャパンで活躍した内川斬（ぎ）り。「いい打者と対戦できるのは自分の財産」と笑顔で振り返った。
　最後を締めた武田久は、春季キャンプ中盤に、梨田監督から「抑えで考えている」と告げられていた。ケガで離脱したマイケルの代役として経験したことがあるとはいえ「シーズン初めからというのは多少違う」。戸惑いもあったが「ピッチングスタイルが変わるわけじゃない。特別なことをやるつもりじゃないですし、みんなでやっていけばいい」。キレのよい直球とスライダー、シュートのコンビネーション。小さな体を目いっぱいに使って投げ込む背番号２１の姿は変わらなかった。
　完封リレーで勝利した梨田監督は「（武田）久ならすべて預けていい。１－０で勝てたというのはよかった」と、仮想シーズンでの接戦勝利にご満悦。今年も、ブルペンには心強い救援陣がいる。

ダルビッシュ、甲子園の宿敵と対戦

　日本ハム・ダルビッシュが２９日、横浜とのオープン戦で、かつての宿敵とプロ初対決する。横浜のルーキー松本啓二朗外野手（２２＝早大、千葉経大付出身）は０４年夏甲子園３回戦でエース同士で戦い、東北・ダルビッシュが高校最後の試合となった因縁の相手だ。最後のオープン戦で先発予定のダルビッシュは２イニングを予定。１番予定の松本と５年ぶりの対戦がありそうだ。
　シーズンに向けた大事な調整登板だけに、ダルビッシュは同世代対決に「特に何もないですね。話はしていないです」と無関心だった。当時は東北が敗れ、直接対決でも４打数２安打１四球の松本に軍配が上がったが、プロ入り後、ＷＢＣで世界一に貢献し、日本のエースと呼ばれるまでになった右腕の意地がある。４月３日開幕戦（対楽天）に向けた実戦登板に「狙い？　普通に投げたいですね」と話し、最終調整に入る。

スウィーニー、17イニング無失点

　シーズン前最後の登板となった日本ハム・スウィーニーが、７回を投げて内野安打３本のみの無失点に抑えた。「初回は球が上ずったけど修正できた。内容には満足している」と納得の表情を浮かべた。１５日の中日戦から１７イニング無失点と絶好調をキープ。「ゼロを並べてシーズンに入れるのは自信になる。これまでやってきたことを続けていきたい」と気を引き締めた。

札幌ドームでＷＢＣ優勝セレモニー

　試合前にワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で優勝に貢献した日本ハム稲葉篤紀外野手（３６）、ダルビッシュ有投手（２２）、横浜内川聖一内野手（２６）に花束が贈呈された。

3/29日刊スポーツ

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