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中田、２の０も納得

＜オープン戦：日本ハム５－９中日＞◇１日◇名護
　日本ハム中田翔内野手（１９）のキャンプ地沖縄最終戦は、途中出場での２タコに終わった。この日、中日とのオープン戦で５回の第１打席に三振を喫し、前日から４打席連続Ｋ。続く７回も遊飛に倒れた。ただ、暗さはなく「中途半端なスイングがなかったからよかったと思う。（無安打で）評価はよくないと思うけど、思い切り振れているので、自分ではよかったです」と納得の表情だった。

ヒメちゃん１号、あるぞ開幕４番

＜オープン戦：日本ハム５－９中日＞◇１日◇名護
　あるぞ、開幕４番にヒメちゃん指名。日本ハムの新外国人ルイス・ヒメネス内野手（２６）が、中日戦で豪快なオープン戦第１号を放った。名護市営球場の中堅スコアボードを直撃する推定１３０メートル弾を含め２打数２安打と快音を残した。体重は球界最重量１２０キロだが、年俸１８００万円の格安４番打者の誕生が見えてきた。（年俸は推定）
　新大砲ヒメちゃんが、沖縄最後の１発にご機嫌だった。那覇空港に向け、名護の宿舎から出る際「ナイスホームラン」の声掛けに「サンキュー」を４連発。今キャンプで最も期待感を高めた新戦力ヒメネスが、沖縄ラストゲームを２打数２安打で締めくくった。
　豪快な一撃だった。４回、中日ネルソンの高めの変化球をとらえた打球は、一直線に中堅スコアボードを直撃。「ヤンキースの組織でも期待されていた投手と知っていたし、いいスイングができた」。第１打席ではミートに徹した中前打で柔らかさも見せた。
　梨田監督は、今季４番は外国人トリオが中心と見通しを立てており、ヒメネスも有力候補だ。指揮官は「長打力があってチャンスに強いこと」を４番の条件に掲げ「スレッジもそれなりに仕事ができるし、長打力ならヒメネスだろう」と話した。開幕４番にヒメちゃんを指名する現実味も帯びてきた。
　球界１位は体重１２０キロだけでなく、４番なら最安値の主砲となりそうだ。各球団の４番候補は、オリックス・ローズら億単位の年俸選手がほとんどで、格安４番で昨季話題になったヤクルト畠山も９００→３２００万円にアップ。テスト生から１８００万円で契約したヒメネスが４番で働けば、最高の掘り出し物といえる。
　沖縄ではテビチ（豚足の煮込み）を平らげ、これから初見参の北海道は「（米国時代に）ポートランドなど寒い場所でやっていたので問題ない。でもエアコンだけは頼むよ」と笑った。覚えた日本語は「もしもし、すいません、ありがとう」に加え「イタイ、イタイ」とちゃめっ気たっぷりに話したヒメちゃんが、頼もしい存在になってきた。

糸井、左から１発

＜オープン戦：日本ハム５－９中日＞◇１日◇名護
　日本ハム糸井嘉男外野手（２７）が、左対左テストで結果を残した。中日とのオープン戦で、５回に左腕長峰から右翼へ２ランホームランを放った。梨田監督は「状態がいいから（相手が）左でも打たせた。（起用法の）考えが変わってくるね」。昨年は１８８打数のうち、対左投手はわずか３６打数のみ。左投手が相手の場合はベンチを温めることが多かったが、今季は昨年との違いを見せつけた。本人も「（体を）開かずにいい感じで打てました。久しぶりに手応えのある完ぺきな当たり。パニクりましたよ」。独特の表現で振り返り、笑っていた。

稲葉連続安打止まるも好感触維持／ＷＢＣ

＜ＷＢＣ・強化試合：日本２－１巨人＞◇１日◇東京ドーム
　絶好調の稲葉篤紀外野手（３６＝日本ハム）が実戦最終戦で、連続安打がストップした。６試合目で初めて４番を外れて５番で出場。１四球を選んだが４打数無安打、練習試合、強化試合で初めて無安打に終わった。左、右と交互に続くジグザグ打線のため、慣れてきた４番を村田に譲ったが「結果は出なかったけれど自分のリズムでできた。ボールもしっかり見えている」と好感触は維持。臨戦態勢は完了とばかりに「ずっと気持ちは入っている」と充実ぶりを明かしていた。

3/02日刊スポーツ

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