Topics

諒くん好投！開幕１軍狙える

　開幕１軍入りに大きく前進した。日本ハムのドラフト２位、榊原諒投手（２３＝関西国際大）が１９日、練習試合（韓国・ＳＫ戦）に登板し、１回無失点の好投を見せた。リリーフの適性テストも兼ねた初の対外試合登板は、９回からマウンドに上がり３者凡退。開幕１軍どころか、新守護神候補に浮上してきた。
　派手さはなかったが、榊原が信頼度を着実に上昇させた。ルーキー右腕が、プロ初の対外試合で１イニング打者３人でピシャリ。最後の打者は直球でバットを真っ二つ（結果は投ゴロ）に折った。「たまたまバットの先っぽですよ。でも気持ちいいですね」。大卒新人から笑みがこぼれた。
　直球は最速１４３キロにとどまり「ベストの状態ではなかった」と振り返ったが、好印象は残した。１４日の紅白戦での好投で抑え候補に浮上し、この日は初のクローザー役を務めた。厚沢投手コーチは「抑え？　それくらいの球が投げられている」と、第１次試験クリアを強調した。
　社会人野球チームの休部を経て大学に入り直した異色の経歴だが、大学では先発、抑えの両方を経験。本音は先発希望でも「短いイニングなら思い切り投げられるし、大事な場面で使ってもらえるなら悪くないです」。新守護神の座は武田久、林らが有力候補だが、一角に食い込む勢いだ。
　「ピンチになった方がいい球が投げられる」と淡々と投げ込むタイプ。梨田監督は「顔や態度に出さない精神的な強さがある」とリリーフ適性を感じている。投球フォームが、メジャー通算３３セーブの長谷川滋利投手似の右腕には、第２次試験の機会が与えられる方針だ。
　厚沢投手コーチは、榊原を含めたルーキー投手の奮闘に「みんなに刺激を与えているし（１軍メンバー選考にいい意味で）非常に困らせてくれている」とうれしい悲鳴。榊原は開幕１軍入り以上に、重要な位置を任される可能性を秘めている。

３位矢貫も好投！「負けられない」

　日本ハムのドラフト３位右腕、矢貫俊之投手（２５＝三菱ふそう川崎）が、同２位の榊原に負けじと好投した。初の対外試合登板となった韓国・ＳＫ戦で、５番手として２回１安打無失点。最初のイニングで得点圏に走者を背負ったが、外野への大飛球が強風で伸びなかった運も味方にゼロを並べた。「日ごろの行いが良かったんですかね」と笑ったが、身長１９０センチを生かした落差のあるカーブや、最速１４５キロの直球でアピール。この日はドラフト７位の谷元が合流し、矢貫は「（新人同士）口にはしないけど、負けられない競争意識がある」と話していた。

中田好調！チーム首位打者で１軍狙う

　日本ハム中田翔内野手（１９）が１９日、韓国・ＳＫとの練習試合で、今キャンプ初のクリーンアップとなる３番に入った。左翼線を破る二塁打など５打数２安打をマーク。実戦通算３割８分１厘と打率を上げ、好調をキープしている。
　初の３番に中田の心は躍った。「去年（紅白戦で４番）は話題づくりみたいなのがあってイヤだった。今年は徐々に上がってきているからうれしいです」。前日１８日の練習試合では８番で起用されたが、好調を買われて打順がはね上がった。
　期待には結果で応えた。１回２死の場面で左翼線を破る二塁打を放ち、小谷野の中前適時打で生還。「２死走者なしから塁に出て、得点できたことがよかったです」と自己評価した。
　実戦通算２１打数８安打は、常時出場している選手の中でトップの成績。「守備も含めて頑張っていきたい」。“チーム首位打者”は、開幕１軍入りへ攻守でアピールを続ける。

2/20日刊スポーツ

Topics
Top