diary
★ 03.05.7◆季節の花◆

 

 紫のライラックとバイカウツギ 咲き誇るツツジ

以前母が入院したときに、お見舞いで華やかな花束をよく頂いたのだけど、母本人が本当に欲しがったのはどこのうちの庭にもあるような何気ない季節の花。うちの庭の犬小屋の裏のアジサイはもう咲いた?咲いたら一輪でいいから持ってきて、とかそういう感じ。

当時はそういう母の気持ちがわからなかったけど、最近特別な場面でなくて日々の食卓にも良く花を買うようになってなんとなくわかってきた。母の一言がずっと頭に残っているのか、ふと気づいたらよそゆき用の色鮮やかな花ではなくて、散歩中にどこでも見かける、季節の移ろいを感じる花。昔からずっと目にしていて見覚えのある花。そんな花にばかり目が行くのです。

旬の季節の食材をシンプルに食べることが大事だって気づいたら選ぶ花もなんとなくそんなふうに変わってきた。アレンジ用の華やかな花のコーナーからだいぶ外れにあった1本100円のライラックとバイカウツギを買ったら花屋のお兄さん、なんだかウレシそうに話しかけてきたのが印象的。


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