Part1 海氷について

世界的にもっとも豊かな海は、太平洋ベーリング海、および南氷洋である。豊かな漁場であり、また、鯨類も大量のオキアミを狙って回遊する。

極地の海が豊かな理由として、海氷が生成される過程で押し出される濃い海水(ブライン)の影響が考えられる。濃い海水は、比重が重いため、深海に沈み込む。そして、深海に沈んだ栄養分を太陽光線があたる海面まで押し上げてくる。栄養塩、太陽エネルギーの効果で、植物性プランクトン、藻類の増殖、動物性プランクトンの増殖により豊かな海へと発展していく。

これは、地球規模の大きな循環にも大きな影響があるとも考えられている現象である。北極圏では、グリーンランド沖、南極では、ウエッデル海においてブラインによる大きな海水の沈み込み現象が確認されている。この沈み込みにより地球全体を循環するシステム(深層海流)が形成されている。

ただし、オホーツク海は、千島列島、北海道、樺太、中国大陸によって隔離されているので、海氷と海底だけの関係のみ(鉛直循環)を考えればいいだろう。

   

左の図のとおり、海氷生成時、水分のみが凍るので、行き場の無くなった濃い塩分(ブライン)が、海底に溜まった栄養分(栄養塩)を、海面へと押し上げる効果がある。

海氷生成時の鉛直循環について


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