らてぃの・わーるど・おーだー

Tribute to "latino heat" Eddie Guerrero a.k.a Black Tiger (a great mexican wrestler in WWE).

 ラテン語Rulesなページです。
 ラテン語をちょろっとかじって、知識人をキメ込みましょう。

 伊太利亜の誇る大仰シンフォニック幻想組曲メタルバンド、Rhapsodyのラテン語イントロとか、独逸メタル大御所HELLOWEENのラテン語名(迷?)曲"Lavdate Dominvm"とか歌詞が解るようになるかも知れませんよ、そこのメタルなお兄さんお姉さん!

 此処の主題は『植物の学名』です。元来は院試の専門科目『作物学』の私流試験対策で始めましたものでござりますが、もう院試終わったのであんま意味ないです。ちょっとしたものをjavaでこさえて置いてますゆえ遊んでみて下さいな。あ、ちなみにmacにネスケの食べ合わせだとplay不可っぽいです。macでもIEでならどうにか動くのですが・・・。

 ちょこっとだけ勉強してみてわかったんですが、学名の話はムズイですな! 系統や分類まで気にしだすともう、手に負えませんってコレは。科とか綱とか亜種とか、良くわかんねえデス。おまけにラテン語も門外漢ですし。

 非常に無責任ですが、以下の文章に誤りがある可能性は大いにあります(勿論、故意に嘘を書いてるという訳でもありませんが…)。ネット全般に言えることですが、タイプミスの可能性もありますし、過信せずに情報を利用して下さい。m(_ _)m


 学名は国際学会において国際的に定められた命名規約に基づいて命名されラテン語で表記します。動物はInternational Code of Zoological Nomenclature(国際動物命名規約)に、植物はInternational Code of Botanical Nomenclature(国際植物命名規約)に従います。国際植物命名規約は植物全般に適用されるのですが、それの補足的な形で園芸品種や交配種などの栽培植物のみに適用されるInternational Code of Nomenclature for Cultivated Plants(国際栽培植物命名規約)というものがあります。

 植物の分類は高次から順に、「界(kingdom)」−「門(division)」−「綱(class)」−「目(order)」−「科(family)」−「属(genus)」−「種(species)」の階級(rank)が適用されています。classに対応する「綱」って語が今までよく分からなかったんですが、「つな」ではなく「おおもと」の意なんでしょうね。要綱とかの。

 植物に限らず、生物の学名は普通『二名法』を使って表されます。すなわち「属」と「種」を記します。人間の姓名の、苗字にあたるのが属名、名前にあたるのが種名と考えると理解しやすいと思います。


 それでは具体例を挙げていこうと思います。とりあえず、ゼミ用に読んだ記念すべき最初の論文が落花生に関するものだったので、ラッカセイの学名を。

Arachis hypogaea L.ラキス・ヒポエア)

名(ラッカセイ属)がArachisで、の形容語(種小名とも)がhypogaeaです。属名と種の形容語は斜字体で表記し、属名の頭文字は大文字にします。最後のL.はリンネ(Carolus Linnaeus(Carl von Linné,1707-1778)によって命名されたことを示しています。このリンネという人は博物学の大家、といったような人で、植物名を二名法で整理したのがこのスウェーデンのリンネなのです。従って大抵の生物の学名は最後に“L.”が付いています。命名者の表記は普通はもっと人名っぽいんですが、この人に限っては超メジャーということで頭文字のLと省略符.でOKなのです。尤も命名者名を省くことも多いですけど。

Arachisの由来はギリシア語「a」(α 無い、欠く)+ラキス「rachis」(ραχιξ 枝、花梗)であり、花が無柄であることによるとか。最初曲った地中結実性を持つクローバーの一種に付けられたギリシア名archidnoの短縮形、という説も在る。
hypogaeaは「地下の、地中に残る」という意味の形容詞hypogaeus,-a,-umの女性形(語尾が-aとなっているので)。それによりArachisは女性名詞であることがわかるが、なんで女性なのかはわかりません。というか“名詞の性”という概念を不勉強につきいまだ理解できていません私。

次。

Citrullus lanatus (Thunb.) Matsum. et Nakai(キトルルス・ラナツス)

これはスイカの学名でございます。

ラッカセイよりもややこしくなっております。括弧内のThunb.ツュンベリー(Thunberg)さんにより一度違う名前で命名されたのですが、後にMatsum.(松村)さんとNakai(中井)さんによりキトルルス・ラナツスに代えられた、ということを表しています。括弧の中は原命名者名を表します。もちろん勝手に代えられるものではありません。分類上、より妥当な分類だと認められた時などに限られます。 et はラテン語で&の意味ですが、&と書いてもOKらしいです。

Carl Peter Thurnberg(1743-1828)カール・ペーテル・ツュンベリー

リンネの弟子。大抵彼の名前は「ツュ」というカタカナ表記をされているのですが、こんな音ってあるかしら?と疑問が。オランダ東インド会社の船医としての来日、安永4-5年に日本(出島)滞在。従って日本の植物の学名によく登場する。

松村任三(1856-1928)まつむら・じんぞう

初代東京大学理学部附属小石川植物園総長。ソメイヨシノ、ワサビなどの学名の名付け親である。

中井猛之進(1882-1952)なかい・たけのしん

この人も東大理学部の植物学者。朝鮮の植物を研究したらしい。

次です。

Fragaria ×ananassa (Dechesne)(フラガリア・アナナッサ)

いわゆるイチゴ。オランダイチゴが正式名称です。

さてこの×印ですが、これは雑種を意味します。この我々が馴染んでいるイチゴというのはいわば人間によってつくり出された生物種であるわけでして、F. chiloensis(チロエンシス)とF. virginiana(ヴァージニアナ)の交雑種です。注意すべき点は、×の前後は属名と種小名であり、交配関係はないということ。馬なんかの血統なんかでは交配関係を表すんでしょうけどね。



以下の文章は「昆虫分類学」の課題レポートとして提出したものを少しだけ修正したものです。そもそも大半がベイリーの著書の丸写しであるので、無断転載というかこれをそのまま何かの授業のレポートとして提出するのはやめましょう(笑)。

 命名法 nomenclature(ノーメンクレイチャー)

 ラテン語は屈折語である。すなわち、語形変化によって文中における諸関係を表し、性を示す。したがって、文中の主語の場合に「us」という語尾を持つ名詞は、目的語の場合には「um」という語尾を持つ。ちなみに、この文法的変化は命名法においては主たる問題にはならない。より重要な点は、すべての名詞は男性、女性、中性のいずれかに分類されることである。ここでいう性とは、必ずしも属性としての性ではなく、語の形である。形容語は性を持たないが、形容する名詞の性に支配される。
 名詞(属名)は、古代ラテン語であり、しかもギリシア語起源のものが多く、ラテン語とギリシア語の複合語の場合もある。さらに属名が総称というか意味不明の古代の言葉から取られていることも多く、植物のある特定のグループや、その言葉のもとの意味とは異なる植物のグループの属名となっていることもある。だからといって、属名として不適当だということにはならない。名前は名前であって、それ以上のものではない。また、その他の言語を起源とするものもあるが、格変化させて記載に使えるように多かれ少なかれラテン語化されている。属名が人名を記念する語であることも多い。また国や地域の名前から選ばれる場合もある。たとえば、Aconitum noveboracenseVernonia noveboracensisの形容語は、「ニューヨークの」という意味である。novumは「新しい」であり、Eboracumがローマ時代のイギリスのヨークに対する呼称である。
 ギリシア語で男性形の語尾の「os」は、ラテン語に取り入れられるときに「us」に変化するが、最初の学名命名者は、属名にせよ種の形容語にせよ、どちらの語尾にしても良い。同様にラテン語の中性形の語尾である「um」を。ギリシア語の形「on」で用いても良い。
 種の形容語のすべてが、いわゆる普通の形容詞ではない。英語の所有格にあたる、固有名詞の属格であることも多い。Phlox Drummondiiがそのような例だが、「ドラモンド氏のフロクス」という意味である。この属格は、名詞の格変化に応じて、いくつかの方法で形成される。もし、人名がラテン語化されたときに、よくあるように語尾が「us」になったとすると、第二変化名詞ということになり、その属格は語尾が「i」になる。たとえば、LinnaeusはLinnaei、ClusiusはClusii、DodonaeusはDodonaeiとなる。この属格が「i」になるか「ii」になるかは慣例によっている。この点に関して、国際植物命名規約の勧告によれば、人名の語尾が母音で終わっていれば「i」を付し、語尾が「er」の場合を除き、子音で終わっていれば「ii」を付す、となっている。
 女性の名前は、通常、第一変化名詞に属して「a」という語尾を持ち、その属格は「ae」になる・だから、Rosa Banksiaeは「バンクス夫人のバラ」という意味になる。
 第三変化名詞の場合などは、その属格は語尾が「is」となる。Rosa Hugonisは「ヒューゴー氏のバラ」の意、Solidago ohionisは「オハイオのアキノキリンソウ」の意である。
 属格はときに、複数形でもつくられる。Colocasia antiquorumは「古代人のサトイモ」の意、Grimaldia Baileyorumは「ベイリー親子(父娘)のグリマルディア(豆科植物)」の意である。
 しばしば属格は複合語の形をとる地名からつくられることがある。Aster novae-angliaeは「ニューイングランドのシオン属植物」の意、Aster novi-belgiiは「ニューヨークのシオン属植物」の意、Rubus pergratus var. novae-terraeは「ニューファウンドランドのブラックベリー」の意である。「日本の」という意味ではnipponicus、japonicusの2つがあり、中国に至ってはsinicus、cathayensis、chinensis、sinensisと、いっぱい在り過ぎ。Rosa sinicaRosa cathayensisでは別種、という困惑な事例もある。
 植物学者が新種の命名にあたり、人名を記念しようとする場合には、通常2つのやり方がある。名詞を形容詞化する例として、属名が男性の場合はSmithianus、女性の場合はSmithiana、中性の場合はSmithianumとなる。名詞の属格をつくる例として、人物が男性の場合はSmithii、女性の場合はSmithiae。これら属格の場合は属名の性に応じて語尾が変化することはない。
 種の形容語の仲には通常の規則に当てはまらない例もある。これらは同格名詞であり、属名の性に応じて語尾変化することはない。こういうものはたいてい、歴史上の文献に伝えられてきた名称である。Rumex Patientaはherb-patientという名の古くからの薬草、Chenopodium Bonus-Henricusは本草家たちがGood King Henryと呼んでいたもの、Nicotiana Tabacumはタバコの土着名にちなむものである。モモの古い属名はPersicaであったが、いまはPrunus Persicaと書く。ところが同じ語persicaがほかの場合には地名をあらわす形容詞となる。たとえばSyringa persica(ライラックの一種)のように。(ちなみに英語のpeachはペルシアPersiaから派生した語である。当時はモモはペルシアから来るものと思われていたらしい。) このような名詞の形容語はどちらかといえば、頭文字が大文字で表記される。そうすることで。形容詞ではないことを示し、別の意味を持つことを明確にするためである。
 種の形容語の頭文字を大文字にすることは、命名規約では強制していない。統一性の観点から種の形容語をすべて小文字で書くことが多い。国際規約の勧告では、「種を示す語は、それが人名(名詞の形容語または形容語となる形容詞)由来のもの、あるいは属名(名詞の形容語または形容語となる形容詞)由来のものを除き、小文字ではじまる」となっている。以前は国を表す種の形容語も、CanadensisJaponicaAfricanaのように頭文字は大文字だったが、現在この習慣は少なくなっている。地域を示す形容語はそう大きな意味を持つものではないが、人物名や歴史的意味合いを多く含んだ同格名詞は、頭文字を大文字にしてもよいのではないかと思う、というベイリー(Liberty Hyde Bailey)の意見に私も賛成である。
 アクセントはラテン語の規則にならう。単語の音節は母音の数だけあり、二音節の単語の場合は最初の音節にアクセント。三音節からなる語では語尾から二つ目の音節が長母音であればそこに置かれ、短母音であればさらにその前の語尾から三番目の音節にアクセントがくる。
 発音に関しては、ラテン学者が準拠しているローマン・メソッド(歴史的発音法)を日本では採用している。これはローマ時代の発音とみなされているものである。もう一つは、現在ラテン語を使用している人々の話し方に多少とも準拠しようというやり方である。とりわけ属名の場合は多くがラテン語を起源とするものではなく、完全にラテン語化されているわけでもないので、ラテン語の規則にきちんと従うことは不可能であるが、英語式発音を用いるのは個人的には賛成出来ない。各国でバラバラに発音していたのではなんのために国際規約に基づいた命名法があるのか分からない。ましてや英語の発音は1つの母音に対して発音が複数あるので、世界共通語には向いていないと思われる。

 参考文献:“How Plants Get Their Names” by Liberty Hyde Bailey
      『植物の名前のつけかた―植物学名入門―』(八坂書房)



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