百万人署名運動の出発点は…
1997年9月23日に日米両政府は「新たな日米防衛協力の指針」を締結しました(当時、「新ガイドライン」と呼ばれた)。その前日の9月22日に家永三郎さん(東京教育大学名誉教授)、白井佳夫さん(映画評論家)、西川重則さん(平和遺族会全国連絡会代表)ら38名が「日米新安保ガイドラインと有事立法に反対する百万人署名運動」を呼びかけ、出発しました。

新ガイドラインは沖縄の米軍基地を固定化し、朝鮮半島での戦争に参加するものでした。百万人署名運動は、「朝鮮有事」のための“戦争法”であった周辺事態法の制定に反対する署名運動を全国的に展開し、約85万人分の署名を集めました。

さらに運動の前進を求めて、1999年9月に「とめよう戦争への道!百万人署名運動」と改め、今日まで改憲と戦争に反対する様々な運動に取り組んできました。

改憲と戦争・原発の安倍政権を倒そう!
安倍政権は2015年9月19日、集団的自衛権の行使容認を柱とした安保関連法(戦争法)の制定を強行しました。集団的自衛権の行使とは武力の行使、つまり自衛隊が戦争をすることです。安倍首相は本気で戦争をやろうとしています。

首相は「日本人、国民を守るためだ」と言いますが、安倍政権がやっていることは、福島切り捨てと原発推進、沖縄圧殺と辺野古新基地建設、労働者の総非正規職化・首切り自由化と残業代ゼロ…ではありませんか。まさに「命よりカネ」の人殺し政治です。絶対に許せません。

大国間の対立が軍事化・戦争化していく時代になりつつあります。いつか来た道をくり返そうとする安倍政権をみんなの力で打倒し、戦争を止めましょう!

誰もができる署名運動だからこそ!
私たちは、戦争と改憲に反対する署名、沖縄新基地建設反対、裁判員制度反対を軸に各地で連絡会をつくり、活動しています。

署名運動は、誰もができる「反戦活動」です。すでに全世界で、労働者や学生、市民などの大きな闘いが起こっています。今こそ戦争絶対反対で力をあわせましょう。団結して闘えば、世の中を変えることができます。署名運動はその始まりです。

また、戦争の歴史をくり返さないために、労働組合の闘いこそ重要です。労働組合のストライキには戦争を止める力があります。労働者民衆こそ社会の主人公です。

ぜひ賛同人になってください
百万人署名運動は、賛同会費とカンパによって運営されています。個人でも団体でも参加できます。賛同会費は1口3000円/年、個人1口以上、団体2口以上でお願いしています。郵便振込用紙の「通信欄」に、「賛同金」と記入して賛同金を振り込んで下さい。賛同人には、毎月『百万人署名運動・全国通信』をお送りします。この全国通信の定期購読をお願いします。

郵便振替口座番号 00150-1-410561
加入者名 百万人署名運動

百万人署名運動・呼びかけ人(2015年12月現在)

位田浩(弁護士)
大西俊夫(元日教組愛媛委員長)
小山内美江子(脚本家)
小野寺哲(「平和」を守る戦中派の会代表)
鎌倉孝夫(経済学者)
北本修二(弁護士)
木幡篤孝(広島大学教員)
崎浜秀俊(元沖縄県高教組副委員長)
白井佳夫(映画評論家)
鈴木哲男(千葉県連絡会幹事)
高島章(弁護士)
高山俊吉(弁護士、憲法と人権の日弁連をめざす会代表)
田中博一(日本アラブ未来協会代表)
中道雅史(青森県連絡会代表)
西川重則(平和遺族会全国連絡会代表)
西舘庄吉(元青森県職労副委員長)
野田隆三郎(岡山大学名誉教授)
葉山岳夫(弁護士)
平井文則(日本基督教団牧師)
古川純(専修大学名誉教授)
松浦武生(島根人類愛善会会長)
宮城泰年(京都・聖護院門跡門主)
三吉明(日本基督教団牧師)
森田恒一(牧師)
山崎道人(全労協顧問)
梁石日(作家)
渡辺登(JMIU 日本信号支部元委員長)
渡部敬直(牧師)

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百万人署名運動とは…(旧ページ)

●出発点は…
この運動は、1997年9月22日に38人の呼びかけ人によって「日米安保新ガイドラインと有事立法に反対する百万人署名運動」として誕生、全国各地に連絡会を結成して戦争法案に反対する85万筆の署名を集めました。99年9月23日に全国集会を開催して名称を「とめよう戦争への道! 百万人署名運動」と改め、有事立法反対の署名運動を全力で取り組んできました。

●目的と性格
百万人署名運動は、全国的な署名運動を中心にして、有事法制、憲法改悪、海外派兵など、日本の軍事大国化と戦争行為を許さない活動を続けてきました。自衛隊のイラク派兵が延長され、教育基本法や憲法の改悪が政治日程にのぼった今、反戦平和運動を力強く発展させることがますます求められています。この願いを実現したいと思う個人や団体が「小異を残して大同につく」という原則で結集して、百万人署名運動をつくっています。地域では連絡会を形成し、それぞれが自発的に活動を行っています。

●なぜ署名運動か
誰もができる活動だからです。署名活動は、署名を呼びかける人にも、署名を呼びかけられた人にも、重要な政治の問題を考える機会、語り合う機会を与えてくれます。人に声をかけるのは大変かもしれませんが、勇気をだして始めましょう。署名集めの担い手が全国で万の数をこえていけば、それが百万、数百万、数千万の署名へと発展していく可能性があるのです。その広がりが、力強い反戦平和運動をつくりだしていくにちがいありません。

●共闘の広がりを求めて…
各地でイラク戦争反対や憲法改悪反対などの集会やデモ行進が行われています。テーマや目的が共通であるならば、政党や党派、労働組合などの違いをこえた共同の取り組みにしていくべきだと思っています。百万人署名運動は、そうした共闘の広がりを求めて今後も努力していきます。

この全国運動は、賛同会費とカンパによって運営されています。個人でも団体でも参加できます。あなたもぜひ賛同会員になって、この運動を担ってください。

●賛同会員になると…
毎月1回、『百万人署名運動 全国通信』と「地域連絡会ニュース」が郵送されます。また、各地での署名活動や、連絡会の会合にも参加できます。

●申し込み方法
郵便局備え付けの振り込み用紙または百万人署名運動の口座番号が印刷された専用の振り込み用紙(連絡会の用紙の場合もあります)に@お名前(ふりがな、肩書き)、A〒、B住所、C電話番号、DFAX番号を明記の上、E「通信欄」に「賛同金」と記入して賛同金を振り込んでください。
 賛同会費は1口 3000円/年、個人1口以上、団体2口以上でお願いしています。

郵便振替口座番号 00150-1-410561
加入者名 百万人署名運動

呼びかけ人

浅井基文(明治学院大学教授) 
石村善治(福岡大学名誉教授) 
位田浩(弁護士) 
岩井健作(明治学院教会牧師) 
大島孝一 
大島静子 
大西俊夫(元日教組愛媛委員長) 
小山内美江子(脚本家) 
小田原紀雄(日本基督教団羽生伝道所牧師) 
小野寺哲(「平和」を守る戦中派の会代表) 
梶村晃(平和教育研究者) 
梶原義行(元兵教組西宮支部委員長) 
加藤節(成蹊大学教授)
鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授) 
上江田千代(元ひめゆり学徒、元高校教師) 
菅孝行(評論家) 
北西允(広島大学名誉教授) 
北本修二(弁護士) 
桐村剛(農業) 
栗田信男(日本基督教団信徒) 
栗原君子(元参議院議員) 
桑江テル子(うないネットコザ主宰) 
郡島恒昭(浄土真宗僧侶) 
小出昭一郎(東京大学名誉教授、元山梨大学長) 
小森龍邦(元衆議院議員) 
佐藤昭夫(早稲田大学名誉教授、弁護士) 
島しづ子(日本基督教団牧師) 
白井佳夫(映画評論家) 
白鳥良香(元静岡県会議員) 
鈴木卓馬(静岡県労働組合共闘会議代表幹事)
鈴木哲男(元自治労都職労委員長) 
清野和彦(元福島県教組委員長) 
平良修(牧師) 
田上中(日本キリスト教会栃木教会信徒) 
高山俊吉(弁護士) 
環直彌(弁護士) 
知花昌一(沖縄反戦地主) 
寺尾光身(名古屋工業大学名誉教授) 
照屋秀傳(沖縄反戦地主会会長) 
中小路清雄(元日教組書記長) 
中島誠(文芸評論家) 
中谷康子(元自衛官「合祀」拒否訴訟原告) 
西川重則(平和遺族会全国連絡会代表) 
西舘庄吉(青森県庁退職者の会顧問) 
西山勲(元三多摩道路問題連絡会代表幹事) 
野田隆三郎(岡山大学名誉教授) 
葉山岳夫(弁護士) 
針生一郎(和光大学名誉教授) 
府上征三(日本基督教団牧師) 
藤田進(東京外語大学教員) 
藤本治(静岡大学名誉教授) 
古川純(専修大学教授) 
本庄重男(国立感染症研究所名誉所員) 
本多英一郎(牧師) 
松本普(笹島人権センター) 
宮城泰年(本山修験宗宗務総長) 
宮城康博(名護市議会議員) 
宮坂要(元国労書記長) 
三吉明(日本キリスト教団牧師、キリスト者遺族の会) 
本島等(元長崎市長) 
森川金寿(弁護士) 
森田恒一(牧師) 
矢野教(新潟大学名誉教授) 
山崎道人(前全労協議長) 
大和秀雄(平和をつくる富山県連絡会事務局長) 
梁石日(作家) 
渡辺登(JMIU日本信号支部執行委員長) 
渡部敬直(元岩手靖国違憲訴訟原告、牧師)
(以上67人。2007年2月12日現在。あいうえお順)

事務局長 西川重則
事務局次長 小田原紀雄


「憲法9条を変えるな!」メッセージ

●小山内美江子(脚本家)
 私たちの国の憲法は世界の宝です。現に私は中東、東欧諸国の人々から戦争をしない憲法はすばらしい、うらやましいと言われました。宝ものはみんなの宝ものです。

●梁石日(作家)
 憲法改悪はこれからの日本を左右します。日本は重要な岐路に立たされています。いま憲法改悪を止めなければ将来、子供たちは戦争にかり出されるでしょう。

●宮坂要(元国労書記長)
 戦争への道となる憲法改悪を阻止しなければなりません。そのため、07年の参議院選挙では、すべての改憲阻止勢力が共同候補を擁立して闘うことが必要です。お互いに力を合わせて頑張りましょう。

●大島孝一
 憲法尊重の義務(憲法99条)のあることを知らない国会議員の国会における行為は、憲法上無効であることを思い知らせてやろうではありませんか。そして、すべての国会議員が憲法99条遵守の契約を主権者の前で行うことを求めたいものです。

●宮城泰年(本山修験宗宗務総長)
 日本に、アジアに戦争の災いをまき散らした反戦と不戦の誓いの中で出来た憲法9条は真実を述べ、平和の宝典であり世界が注目している。真実は永遠不変のものである。ゆがんでいく日本を、宝典・憲法あわせて守って行くのが政治家の勤めであり、改悪するのはもっての外である。

●栗原君子(元参議院議員)
 憲法への想い、濃淡あろうとも今日の改憲派に対して、護憲を願う人たちは総結集で対抗しなければなりません。大きな法律が改悪されることではないのです。国の形が変えられるからです。人権も民主主義も平和だって無きものにされるから、現憲法に手をつけさせてはなりません。

●平良修(牧師)
 「日本人は平和憲法に耐えられるか」と題する書物があります。耐えられることを誇りをもって実施しましょう。「日本人は平和憲法をもつ資格は無い」という批判があります。十分に資格があることを実施しましょう。

●岩井健作(明治学院教会牧師)
 憲法は人類の歴史的経験から人民が権力の座にある者を、その乱用をしばるものとしての根本的性格を持つもの。現憲法は成立が日本人民にとって所与である性格をまぬがれないとしても、「しばり」の基本をもつ。自民党「改悪」案は、この根本を破壊している。国の体制を変える法制クーデターに等しい。特にねらいの9条2項の軍隊保持がそのねらいであるから。当面「米軍再編」表裏として戦う。同じ想いの方たちに繋がっていきたい。

●鎌倉孝夫(埼玉大学名誉教授)
 「生活」「労働」(職場)の現実の闘いと結びつけた改憲阻止、人権・平和・主権確立の闘いを。

●小出昭一郎(東京大学名誉教授、元山梨大学長)
 人類の滅亡を防げるのは、9条の精神だけです。日本人はもっと誇りをもちましょう。

●郡島恒昭(浄土真宗僧侶)
 憲法9条が戦争への道のハード面ならば、20条がソフトの面です。改悪は全体阻止です。

●渡部敬直(元岩手靖国違憲訴訟原告、牧師)
 戦争に向かい、思想・信条の自由を制約する憲法改悪に反対です。憲法改悪に反対する意志表示と行動をしない者は戦争することの共犯者となることを強く自覚し、できる限りの憲法改悪反対運動の戦いをする決意です。


★百万人署名運動のあゆみ(1997〜2001) http://www2u.biglobe.ne.jp/~hyakuman/ayumi.htm