●1999年3月、朝日新聞と沖縄タイムス、琉球新報に新ガイドライン反対の意見広告を掲載
●4・3全国集会に780名、都心をデモ
「今、ありったけの力を合わせて。とめよう戦争への道、周辺事態法を廃案へ 4・3全国集会」は、東京・社会文化会館に780名が集い、成功しました。集会の後、参加者は、日比谷公園までデモ行進を行い、大きな力を示しました。
2時、司会の西野瑠美子さんが登場して開会を告げました。続いて呼びかけ人の弓削達さんが主催者挨拶に立ち、63万2854筆の署名が寄せられていることが紹介されました。しかし、国会における審議は急ピッチであり、我々の運動は遅れを取っている、ガイドラインが戦争法案であることを訴えてさらに運動を進めようと呼びかけられました。島袋宗康参議院議員、保坂展人衆議院議員の国会報告の後、反基地闘争の報告、沖縄報告がなされました。
広教組書記長の山今彰さんが、日の丸・君が代との闘いを報告し,元日教組書記長の中小路清雄さんも発言に立ちました。静かな中にも強い決意を秘めた山今彰さんの報告は開場全体に感動を呼びました。
さらに海、空、陸からみた新ガイドライン法案の本質がきわめて具体的に暴き出されました。参加者は改めて絶対廃案しかないことを堅く確認しました。集会の後は都心デモです。日比谷公園まで百万人署名運動ののぼりと、各地の連絡会の旗や横断幕、さらに労働組合の旗をにぎやかに立てて元気よくデモ行進を行いました。
●4月12日〜 連日の国会前座り込み行動
4月12日(月)、たびたび霧雨が降るとても不安定な天気の中、百万人署名運動の国会前座り込み行動が午前10時から始まった。呼びかけ人から、知花昌一さん、中小路清雄さん、川田文子さん、大島静子さん、小田原紀雄さんも参加、杉並連絡会、練馬連絡会など約40人が参加した。夕方5時15分からは衆議院議員面会所で第3次署名提出行動を行った。ガイドライン法案の廃案を求め、65万筆のうちの2700筆を衆議院議長あてに提出した。終日行動に参加した知花さん(写真右下)は、「この1〜2週間が大切。私は委員会を傍聴できることも知らなかったが、やれることはすべてやろう。沖縄の闘いもそうだが、あきらめなかったら必ず勝てる。あしたは沖縄で1万人集会。私はそちらに参加するが、ともにがんばろう」と参加者を励ました。
戦争責任と戦後補償問題に懸命に取り組んでいる川田文子さんは、「半世紀以上もたって国は何も反省していない。侵略戦争と認めていないから。戦争は若い知らないうちに始まり、駆り出されていく。この法案が通ったらそうなる。何もしないではいけないと思い参加した」と語った。
元日教組書記長の中小路清雄さんは、「私たちの運動はようやく活発になってきた。少し遅れているが、徹底的に抵抗して、廃案にするエネルギーを集めていこう。修正案は法案を合理化するもの。廃案あるのみだ」と闘いの展望を話した。
大島静子さんは「先日、ユーゴ空爆反対の集会に参加した。国連大学の前でデモをしようとしたら大学や警察に妨害された。翌日、ドイツではない規模なデモが行われた。このままではいけないと思い、今日も参加した」と思いを語った。
議員面会所では、中川とも子議員、知久馬二三子議員、浜田健一議員と辻本清美議員の秘書が参加して書名を受け取った。とくに中川議員の熱血パフォーマンス・アピールには会場がどっとわいた。知花さんや各連絡会から発言があり、最後にいいだももさんが「『周辺事態』が始まったドイツ、イタリアで2万人、10万人のデモが行われた。『周辺事態』を始めようとする法案審議の中で、今日、私たちもそうした運動の広がりを目指した行動を開始した。希望を持って、明日の行動にも参加しよう」と訴えた。
4月13日、昨日を上まわる60名が参加、台風並みの強風の中だったが、にぎやかに行われた。東京東部連絡会、東京南部連絡会、神奈川県連絡会、千葉県連絡会などから集まりました。呼びかけ人は大島孝一さん、木邨健三さん、小田原紀雄さんが参加しました。午後からは国会に向けてのリレーアピールを行いましたが、国会審議のやり方や「修正案」への批判などが訴えられました。
座り込み行動と同時に、西川重則さんを中心に傍聴団を編成、朝9時から夕方6時まで衆院ガイドライン特別委員会を傍聴しました。夕方には衆議院議員面会所で第4次署名提出行動を行い、5000筆を保坂展人議員に手渡しました。4月14日の夕方、日比谷公園に集まり、国会へのデモ行進(100人)と第5次署名提出行動(2500筆を提出)を行いました。日中の座り込みには中島誠さんや西野瑠美子さんなど50人が参加、大阪や兵庫、群馬などからも駆けつけました。また、国会議員要請行動も行い、ガイドライン廃案を各議員に強く求めました。
沖縄では13日夜、ガイドライン法案の廃案を求める県民大会が開かれました(8000人)。沖縄県連絡会ものぼり旗をもって参加しました。また、ガイドライン法案の地方公聴会(福岡、福井、函館)に対して、廃案を訴える活動が展開されました。座り込み行動も4日目に入り(15日)、国会周辺はガイドライン法案阻止へ、闘いの気運がようやく上昇しつつあります。15日は呼びかけ人の森川金寿弁護士、環直彌弁護士も座り込みに参加、東京三多摩連絡会、千葉県連絡会、神奈川県連絡会などから62名が行動に立ちました。同時に他団体も座り込み行動を展開し、一時は400名以上が議員会館前に並びました。また、西川重則さんを先頭に、のべ9名で特別委員会一般質疑を7時間半にわたって傍聴し、国会議員への要請行動も行いました。
国会前座り込み行動5日目(16日)は、参加者が110人にふくれ上がり、闘いに熱気がでてきました。呼びかけ人からは木邨健三さん、小田原紀雄さん、西川重則さんが、連絡会からは栃木県連絡会、山梨連絡会、関西連絡会、広島県連絡会などから参加されました。午後1時からはその場で集会を開き、航空安全推進会議の山本さん、全日本海員組合の平山さん、日本山妙法寺の武田さんなどから挨拶をいただきました。夕方は第6次署名提出行動を行い、67万筆に達したうちの2500筆を提出しました。また、学生団体も、この春クラス入りで集めた749筆を提出しました。
正午過ぎ、陸・海・空・港湾の労働者が衆議院議員会館前に集まり、制服を着たパイロットやスチュワーデスの皆さんらが横断幕を広げ、ガイドライン関連法案反対をアピールしました。また、全労連の国会請願デモも通り、国会前は人波で埋まりました。4月第3週の5日間連続行動に続いて4月20日(火)、国会前座り込みを再開、同時に衆院ガイドライン特別委の一般質疑を傍聴しました。急な要請だったので参加者は25人程度でしたが、「修正」協議妥結と採決に反対する行動として元気に始めました。
また、この日から、国鉄労働組合の闘争団が同じく衆院第二議員会館前で座り込みを始めました。呼びかけ人の小田原紀雄さんが連帯あいさつを行い、第38次上京団団長の掛端さん(函館闘争団)にアピールしていただきました。国会前座り込み行動再開の2日目(4/21)、衆議院ではガイドライン法案の中央公聴会が開かれました。「修正」協議妥結と採決を許さないために、中央公聴会への傍聴と座り込みを続けました。
朝日新聞は、公聴会を傍聴した東京東部連絡会の森山つとむさんと杉並連絡会の方を取材し、当日の夕刊(社会面)に載せました。また、イギリスBBC放送が座り込みを撮り、インタビューしました。
夕方4時過ぎ、西川事務局長ら傍聴団6名を迎えて座り込みの場所で集会を開きました。傍聴に参加した東京YWCAの方は、「いちばんびっくりすることは、憲法9条がありながら、国会では戦争することばかり議論していること。なんてことかと、悲しくなりました。公聴会の公述人は大学教授と名乗っているが、じつは元自衛隊幹部だったりする。とんでもないことです」と、率直な感想を述べられました。西川事務局長は「採決が近づいていると言われているが、質問すべきことは山ほどある。運動の力でねばり強く求めていこう」と訴えました。座り込み再開3日目の22日、沖縄上京団が国会を訪問、座り込み行動に対して激励の挨拶をいただきました。4月13日のガイドライン法案に反対する沖縄県民集会(8000人が参加)で国会への要請行動をとり組むことを決め、この日、訪れたそうです。島袋宗康議員、山内徳信(前読谷村長、前県出納長)さん、金城睦さん(呼びかけ人、弁護士)、高里鈴代さん(那覇市議)から挨拶を受けました。
23日は午後から大雨。国労闘争団の座り込みに見習って、ビニールシートで急きょ「屋根」をつくり、座り込みを貫徹しました。悪天候にもかかわらず25人が参加、傍聴や国会議員への要請も元気に行って、「修正」協議妥結=採決に反対する国会での活動を続けました。
●4月27日、衆院通過を許さない終日の闘い
4月27日、ガイドライン法案の衆院通過を許さないたたかいが終日繰り広げられました。国会前では抗議の座り込みが長い列をつくり、衆院本会議採決時(午後2時8分頃)には傍聴者から怒りの声があがりました。夕方の全国集会(日比谷野外音楽堂)には2800人が集まり、国会にデモをかけました。
また、正午には衆院議面で第7次署名提出行動を行い、26万5317筆(提出累計65万4512筆)を国会に出しました。
百万人署名運動は約80人の傍聴団を送り出し、座り込みには約300人が参加しました。アッという間の起立採決に傍聴席からおもわず抗議の声があがり、衛視がそのうち6名を暴力的に引きずり出し拘束するという事態がおこりました。傍聴に参加した人々が座り込みの場に戻ってきて、怒りで涙をためながら状況を報告しました。議員、秘書も抗議にかけつけ、ようやく午後4時過ぎには解放されました。
夕方の集会で発言に立った辻元清美議員は、委員会採決時に出した「反対」のプラカードをかかげ、「(傍聴席から)抗議の声があがるのは当然。私もこれを掲げました。皆さんの反対運動がほんとうに支えになっています。参院で否決、廃案に追い込みましょう」と訴えられました。また、署名が70万を超えたことが報告され、5月末までに100万を達成すること、国会行動を始め、全国でたたかいを強めていくことが呼びかけられました。国会請願デモは地域ごとにてい団をつくり、元気いっぱい行進しました。
●5月、参院をめぐる闘い
参議院でのガイドライン法案否決・廃案をめざし、国会前座り込みが再スタートしました。初日は34人の参加でしたが、国労闘争団や宗教者らの座り込みと連動して元気よくやりぬきました。参院特別委員会を傍聴した西川事務局長が、「衆議院と違うところは、外の反対の声が委員会室の中まで聞こえること。また、参議院の野党は原点から徹底審議すると言っている。ぜひ、がんばり抜こう」と話しました。
5・8広島集会、デモに1800人
5月8日広島県立総合体育館において、百万人署名運動広島県連絡会が中心となって呼びかけた「とめよう戦争への道 5・8広島集会」は、参議院段階での廃案をめざす闘いとして、1800名の集会・デモとして大成功しました。〈新安保ガイドライン・戦争法案を廃案に! 戦争への道開く悪法改悪を許さない! 戦争と差別の「日の丸」「君が代」強制反対! 有事立法の成立を許さない!〉の統一スローガンの下に、11人の呼びかけ人と40の労組・市民団体を中心に広範な実行委員会が結成されて実現しました。
開会のあいさつに立った県連絡会代表北西允さんは、「闘いはこれからだ、ヒロシマを狙い撃ちにする『日の丸・君が代』攻撃をはねかえし、5・8を節目に、さらに広く呼びかけて廃案に追い込もう」と訴えました。栗原君子さんの経過報告、新崎盛暉さんの講演「沖縄基地の再編強化と新ガイドライン」に続き、安保英腎広高教組委員長と湯浅一郎さんの特別報告が行われました。さらに、被爆者の立場から下田礼子連絡会事務局長が、部落解放同盟、宗教者、医療現場、沖縄県人会、学生の代表が、参議院段階での廃案をかちとるために百万人署名を達成し、国会闘争に立ち上がろうと訴えました。
「戦争法案を廃案へ」の集会アピールを採択し、集会終了後、原爆ドーム前までデモ行進しました。総括集会では、小森龍邦前衆議院議員が「再び『過ちを繰り返さない』ヒロシマの闘いが開始された。今日のような闘いの輪を広げていこう」と強く訴え、松井安子広教組委員長の団結がんばろうでしめくくりました。5月11日、ときおり雨がパラつく中での座り込み。ガイドライン法案をはじめ、組織的犯罪対策法案、労働者派遣法改悪案などに反対する抗議行動も強まり、国会前は日に日ににぎやかになってきました。また、午後のアメリカ大使館前では、NATO軍のユーゴ空爆に反対する抗議行動が行われました。
参院ガイドライン特別委員会が行われている部屋は、議員会館側の道路に面した3階にあります。そこには外の抗議の声が直接届きます。ちょうど田英夫議員がNATO空爆問題を例にあげて質問に立っている最中、私たちのシュプレヒコールが委員会内にとどろいたそうです。夕方、傍聴から戻ってきた西川重則事務局長は、「(抗議のシュプレヒコールが)田さんの質問内容とぴったりあって、涙が出るほど感動した」と報告しました。5・9新潟集会、450人の結集で大成功!
九日、新潟市の県高校会館で「とめよう戦争への道、周辺事態法を廃案に5・9新潟集会」が開かれた。
集会には予定を大幅に上回る約四五〇人が集まり、明治学院大学教授の浅井基文さんの講演を聴き、市内をデモ行進した。百万人署名運動県維進委(松井道夫代表)が新ガイドライン反対の県内二組織に呼びかけ、協議を重ねた末、廃案を目指して大同団結、一日共闘として初の合同集会を実現させた。
集会は県推進委、社民党を含む「新潟港の軍事利用反対、有事法制化を許さない県民の会(花沢栄一会長)、共産党も参加した「新ガイドラインとその立法化に反対する県民連絡会(田中勝治代表世話人ら)の三者主催。講演後、海員組合、全港湾支部、全運輸東北航空新潟分会、県職労、医労連、新潟YWCAからそれぞれ取り組みと闘いの決意が報告された。会場発言では「感動した。共闘を是非続けて」との提案も。横断幕を掲げ三団体代表を先頭に行進。参加の労組、市民グループはプラカード、ハンカチなどで「戦争への道はごめん」、「新潟港・空港の軍事利用反対」など訴えた。
「5・21」参加訴え有楽町で大街宣
16日の日曜日、宗教者たちの「平和を求める」集い実行委員会と陸・海・空・港湾労組20団体の呼びかけで、「ストップ戦争法! 5・21全国大集会」の統一街頭宣伝が行われた(新宿、渋谷、有楽町)。百万人署名運動は20労組の皆さんと有楽町マリオン前での宣伝活動に参加(全体で73人)、1時間で約3000枚のビラをまいた。
5・12集会
5月12日、星陵会館で「とめよう戦争への道。参議院で廃案に! 5・12集会」を開いた。緊急にもかかわらず210人が参加した。照屋寛徳議員は野呂田長官発言を厳しく批判し、「勇気と誇りを持って闘い抜こう」と呼びかけた。福島瑞穂議員は「根拠はないが、絶対に勝てる」と話し、保坂展人議員は組織的犯罪対策法廃案を強く訴えた。元気の出るビデオ上映あり、いいだももさんの熱烈講演あり、非常に力の入った集会だった。
5月18日、中央公聴会が国会で開かれました。百万人署名運動の座り込みも一気に増え、延べ55人が参加、傍聴者も10人になりました。
午前11時半から、「宗教者の平和を求める集い実行委」と陸・海・空・港湾20労組の呼びかけで参院議面集会が行われました。会場にはぎっしりと500人が集まり、廃案を求める訴えや決意が表明されました。百万人署名運動からは、連日座り込みや傍聴にに参加しているぐんま連絡会の益永スミコさんが発言しました。第8次署名42007筆を提出
18日午後3時、国会前座り込み現場において、第8次署名42007筆を照屋寛徳議員を通して提出しました。東京東部連絡会の森山つとむさんが一筆一筆の重さを訴え、署名をしっかりと受け取った照屋議員は、「公聴会を形式で終わらせ、採決に進もうとする与党のやり方を許さないで闘いぬく。(ガイドラインに反対する)私たちに正義がある。顔をあげて、誇りを持って、絶対にあきらめずに前に進もう」と話された。
●5・21全国集会に5万人が参加
5月21日夜、東京・明治公園で開かれた「ストップ戦争法! 5・25全国大集会」は、予想をはるかに上回る5万人の参加で盛大に行われました。百万人署名運動からも呼びかけ人の中島誠さんが発言、「職場でも、地域でも、個人でも、戦争にNOと言い切らなければならない。沖縄の人々がそれを実践してきている。私たちの物も、魂も売り渡してしまうガイドラインを、踏みつぶすまで闘おう」と訴えました。
●5月25日、戦争協力拒否宣言の全国集会
ガイドライン関連法が強行成立させられた翌日、「ガイドライン法を葬れ! 戦争協力拒否宣言5・25全国集会」が開かれた。島袋宗康議員、保坂展人議員らが連帯あいさつ、全日本海員組合の宮脇政策教宣局長、元日弁連会長の土屋公献さん、高校生や大学生も発言した。集会後、元気良く国会にデモ行進した。
●6〜8月、盗聴法、国旗国歌法制定に反対し、国会行動や日比谷野外音楽堂での集会に連続して参加
●7月19日に呼びかけ人会、19〜20日に全国連絡会の代表者会議を行い、運動の継承と発展を確認
●8月6日、「8・6ヒロシマ大行動」に2700人が参加
●9月23日、「ホップ、ステップ!百万人署名運動 新ガイドラインの発動を許さない全国集会」を開催。沖縄新基地建設反対を呼びかけ
●10月18日、呼びかけ人会が開かれる
●11〜12月、各地で第一波の「全国連鎖沖縄集会」