● 初期整備 (2007/08)
管球式アンプ用(兼真空管式受信機用)電源装置を三系統、半導体式アンプ用電源装置を一系統製作し運用していました。 そして利用環境の変化に応じて随時再構成してきました。 例えば、特定のアンプ試作に先立って共用外部電源の仕様に不備がある場合、例えばヒーター仕様が 25Vの管種を試験する場合等には、可能な限り改造は避け部分的な追加にて対応し、所要コストおよび工数を縮小しました。 それが装置間の互換性を失わせる原因ともなるのですが。
利用条件は屋内に限定して、特段の絶縁仕様および耐水性等は具備していません。
● 拡大整備 (2010/09)
互換性が保てないと不便なので、管球式利用機器のからの要求に対応すべく、前段管のヒーター電源を 12V (6.3V二本直列など) に、出力管のヒーター電源を 6.3Vに統一しました。 プッシュプル構成の管球式ステレオアンプの場合には、各終段管のヒーター電流を最大 1.25A に制限しました。 従って EL34/6CA7 ほかの大ヒーター電流管には対応できませんが、6L6GC、6Y6GT および各種の中型水平偏向出力管などには十分対応できます。 またシングル・ステレオアンプの場合は終段管のヒーター電流は最大 2.5A 迄可能なので殆どの管種がカバーできます。 以下に各々の電源装置の外観および仕様概要を示します。
● 転用縮小とバックアップ (2012/05)
2012年に入り、真空管式 OTL アンプの試作に際しては、大量の電源トランスが必要となり、製作コストの最少化のため、一号電源 (PS1) を縮小再編成し、二号電源 (PS2)、三号電源 (PS3) を全面的に流用しました。 但し本ページでは参考用として写真および回路図を残してあります。
なお、別項の " スーパー・ユニバーサル" p-k NFB" アンプの側面に「電源出力ソケット」を用意し、アンプとして運用していない状態にては汎用電源として機能するよう、B電源電圧の変更スイッチおよび監視用の電圧計を備え、二号電源・三号電源の代替としました。
「3 半導体式アンプ用電源装置」は影響を受ず、そのまま存続しています。
番号 | B 電源/整流方式 | ヒーター電源 | 収容筐体 |
一号電源 (PS1) 縮小して存続 | 倍圧 225-250-275V、200mA | 6.3V3Ax2 | リード LH2 |
汎用 p-k NFB アンプ兼用 新設 | 倍圧 L:200-225V/H:250-275V、175mA | 6.3V3Ax2 | 奥沢 O-5 アングル 補強 |
二号電源 (PS2) 転用消滅 | ブリッジ 200-250-300V、330mA | 6.3V5A, 12.6V3A | タカチ SL992643 |
三号電源 (PS3) 転用消滅 | 倍圧 200-250-300V、250mA | 6.3V5A, 12V2A | 奥沢 O-16 |
縮小または消滅まえの三機種共通の回路図を下記に示します。(2012/05)
半導体用一電源アンプの低圧電源です。 電流容量が少なく、いずれ増力の予定です。
今回は前段を真空管回路とする場合の高電圧小電流電源を追加しました。(2010/04)
◇ アンプ電源:半導体用24V1.4A 二系統、
真空管前段用250V80mA 一系統
◇ 補助電源 :DC12V2.5A 一系統(リレー制御、冷却ファン、ヒーター点火用)
◇ 収容匡体 :リード CU-10
回路図を下記に示します。