7044 p-k NFB アンプの製作
2009/01〜2010/05 宇多 弘
7044 p-k NFB amplifier
1 いきさつ・・・メダカに帰る
殆どの三極管は、別項に示した「スーパーユニバーサル準超三結アンプ」にて稼動が可能ですが、6SN7GT に代表される口金接続が 8BD の双三極管以外はソケット・アダプタのお世話にならねばならず、それよりも外部共用電源と接続して使うユニバーサル・アンプのガラの大きさも外観の悪さもあって、昼間または深夜の BGM 用としては、機能的には適正であっても、ムード的には甚だ不適切でした。 大体、ユニバーサル・アンプは出力管試験装置であってアンプではないのですが・・・。
そこで FM チューナ/CD プレーヤの出力を鳴らす、MT 双三極管一本でステレオアンプのファイナルを構成する QRP アンプを作ろうと思い立ちました。 6BM8 クラスでは、釣りは鮒にはじまり鮒に帰るですが、もっと小魚に戻ることになりました。
2 回路・部品など
何と新品の並四トランスを入手してありました。 6CS7 の大小二段によるステレオアンプを検討したけど B 電源の容量が限られて無理です。 残す終段管の候補としては 12AU7/12BH7A 一族ですが、並四トランス容量の範囲内で少しでもパワーを得るとなれば 5687/7044 でも行けそうと決めました。 前段はシールドが入っていてクロストーク軽減効果が見込める? 6AQ8 と決めました。 出力トランスは東栄変成器の T1200 を起用しました。 簡単なアンプだけど、若干の音質改善をしたく軽い P-K NFB を掛けました。
3 できぐあい
クラシックの、特にシンフォニーやコンチェルトなどの D レンジの大きいものは厳しいですが、室内楽とかポピュラー一般では、まず不要なくらいの相当の音量が得られました。 昼間の自室での BGM 用としては十分、深夜では相当に絞らないと家人からクレームは必定です。 アンプとして省エネと外観を一緒に満たすことは当然望ましいことですが、ツイ汎用性を考えて大きくなり、本当に目的に合うものを作ろうとしなかったな・・・と深く反省しました。
以上
改訂記録
2009/01:初版
2010/05:ユニバーサル p-k NFB アンプに吸収し分解