アレルギー性鼻炎のレーザー治療 by はたの耳鼻咽喉科

 レーザー光線のハイテク応用はさまざまな産業で広く活用されておりますが、医療の
分野においても例外ではありません。耳鼻科領域でも種々の状況で使用されるように
なってきました。以前では開業の耳鼻科医とは無縁と思われた医療器械ですが、現在
はアレルギー性鼻炎の外来手術等の目的で徐々に普及してきております。      
 当院でも97年8月から外来レーザー手術を行なっており、お陰様で多くの患者さん
から良い評価をいただいております。



 鼻のレーザー手術は、レーザー光線によりやんわりと鼻の粘膜を焼くという方法で、
数回の手術で鼻づまり、鼻みずなどの症状を根本的に直すことを目的にした外来小
手術です。
 対象となるのは、アレルギー性鼻炎、肥厚性鼻炎です。アレルギー性鼻炎は、内服
薬や点鼻薬により症状をコントロールできることが多いのですが、基本的には、お薬を
中断すると症状が再燃するという慢性的な病気です。
 一年を通して鼻症状が強い方で、お薬をやめると症状が悪化する場合、お薬では
十分に症状を抑えることが出来ない場合、お薬を使用しないで根本的な治療をしたい
という場合が、レーザー手術の良い適応となります。症状が軽い場合や花粉症のよう
に症状が出る期間が限定される場合は、お薬による治療が一般的です。                手術は、保険適応を受けており中学生ぐらいから行うことが可能です。この手術によ
る治療効果は約70%で、入院して行う手術治療よりはやや劣ります。 
 また鼻中隔わん曲や鼻茸(ポリープ)がある場合には、レーザー手術のみでは十分
な効果が出ないこともあります。しかし、手術が奏効した場合には、お薬による治療か
ら開放されることが期待できます。

               レーザー手術の実際

 当院では、術後一時的に鼻づまりが強くなるために左右一側ずつ手術を行っています。
ほぼ1ヵ月毎に片側2回、合計4回の手術を行ない、治療が終了するまでに3ヵ月程度か
かります。これで一連の治療は終わりますが、必要に応じて追加手術をいたします。
 手術はガーゼによる表面麻酔のみで無痛性に行うことができ、手術にかかる時間は10
分程度で、麻酔等を含んだすべての時間は30分程度です。術後は頻繁に通院する必要
もなく、入浴や運動に軽い制限が2〜3日ありますが、大きな支障となるものではありませ
ん。
 鼻のレーザー手術は、限られた大学病院等で行われていることが多いのですが、本来は
外来で可能な小手術なのでクリニックで行うのに適している治療法です。