2001年普通の旅(恒例新春ツーリング


いよいよ21世紀です。と数字のうえではこうなりますが、どうも生活実感として、なにがどうなのか、この先どうなるのか、凡人の頭ではぜんぜんわかりません。たしかなことはあいも変わらず貧乏で、あいも変わらずSに乗って、そしてひとつ歳をとったことです。

前置きはこのくらいで、とにもかくにも走りだしましたが、行く当てもなく、西のほうの山のなかを走ろうか。くらいの軽い気持ちでしたが、なんだか例年と違い車の数が大変多く道が混んでいるではありませんか。昨年はビートで走りましたが、もっと道路はすいていたとおもいます、長距離でSに乗るのも何ヶ月ぶり、近くでブレーキのサビ落とし程度の走りは時々していますが、スタートから混んでは楽しい走りもちょっとむりかも、高速に乗り、ものの5分も行かないうちにスピードが落ちてくるではありませんか、こりゃまずい、案内板には2つほど先のインター近くで事故との情報、こうなりゃしかたない、目的なんてない気楽さ、すぐ近くのインターより一般道へ、こちら空いてます。

このあたりは木曽川の近くで、田園風景のど真ん中、一路川上の東海大橋に向けてワープ。見通しもよく、信号も無く、少し気持ちよく走ると、タコメーター8千近くまでいっているではありませんか、アーこわ!それでも悪運が強いのダー、事故にもあわず東海大橋に来てみれば、なんとここも渋滞しているではありませんか、まあ正月2日、この近くにあるお稲荷さんへの初詣の渋滞らしい、おもったほどに時間もかからず、あまりイライラもせず、なんとか橋をクリアー、養老山脈の端をかすめ、関ヶ原に近づいても一向に雪が見えないのです、山の上のほうの木々の間に白く見える程度で、周りの田んぼにも、路肩にもまるで雪は無く、これも地球が暖かくなっている証拠かな?なんて柄にも無いことを考えながら、それでもペースは結構速く、タコの針は時々8千までとどいている、このあたりまで一気に走って、ドライバーがガス欠近いのに気がつく、いま快調なペースなので、もう少し我慢をして、先に食べる楽しみを残して走りつづける、この様子なら伊吹山の下も雪は無いと思い、高速をくぐりぬけ、一気に滋賀県にはいる、ぜ〜んぜん雪なし、(これを書いているときには大寒波が日本到着、すご〜く寒い日が続いています。)

車も少なく、久しぶりにメチャメチャ楽しい気分でカッ飛んでいます。
さて湖の見えるところまできて、どこか高級料亭でも(なんか以前のレポートにもこんな言葉を使った気がします、やっぱり貧乏人の憧れはワンパターンですね、)入る金もなし、このあたりの、美味しいソバ(美味しいことを願って)でもたべて、と希望はかなえられました。まあ一人旅の気楽さ、食べながら帰りのコースを考えるのも楽しみです。

滋賀県の抜け方もいろいろありますが、彦根まわり、栗東に抜けるか、八日市まわり、一号線から鈴鹿峠を越えるか、しかし、いずれのコースも初詣の神社があり、渋滞が予想されます。時間も考えて(家を出たの昼過ぎ)一番無難なコースに決定。

養老山脈と鈴鹿山脈の間を走ることにする、関ヶ原に戻ることになるのですが、来た道では芸が無い、芸があれば今ごろ大スター。ゲイになっていれば、今ごろSに乗っていないかも。な〜んてくだらないことを考えながら、お日様をナビゲーターにいつもの行き当たりばったりのコースで養老山脈に向けて出発。

その間も気持ちよく走りなんかいつもより時計が遅いような気分になりました、道が空いているということは人間セコセコしなくなるような、いや人口密度の低いほうが気持ちにゆとりが出るのではないでしょうか、この区間でも相変わらずタコメーターは右方向に振ったまま、気分いいですねー、HSOCのみなさ〜ん、走っていますかー?たまに走ると態度がでかくなるのです、いつものわるいくせ、というくらい頭すっきり、気分爽快、ああそうかい、かってに盛り上がっていろ!といわれそうです、久しぶりに養老山脈と鈴鹿山脈の間の国道にはいりましたが、まあ道の変わったこと、少し前までは山奥に来た、という雰囲気がピッタリの木立の間を縫って走る、ときどき村落が現れる、道幅もSでもすりかわりが怖いような場所のある、国道とは名ばかりの面白く、怖い道でしたが最近の世間で言う景気対策とやらのせいですか、いままでの山をけずり、トンネルを掘り、できるだけまっすぐの道をつくり、照明をつけ、快適ではありますがあまり雰囲気としてはわたくしの好みにあいません。

ヤッパリ人間だいぶ古びたかな、まあ文句言わずに国民の税金を惜しげも無く使ってくれて、きれいな道になったことに感謝、とブツクサ考えながらも快調なペースで桑名着、名阪道に乗りとにかく木曽川を越え、高速を途中下車またまた好みのカントリロード(ヤッパリ死ぬまでシテエーボーイにはなれそうに無い)なんの、かんのと言いながら、いつもの八熊サービスの横のコーヒーシップに入り、時計を見てびっくりえらく時間が早いではありませんか、距離にして200kmの半ば以上走っているではありませんか。

でもおもしろかったことも事実ですが、大気中のCO2も少し増やしたかな、と思ったのも事実です。そして2001年宇宙の旅、ならぬ2001年普通の旅もおわりました、サアー酒飲んで寝よ。

HSOC 佐藤