○夏の夜は |まだ宵 ながら |明け| ぬる |を
夏の夜は短いので、まだ宵だと思っているのにもう|明け|てしまった|が、これでは、月は西の山まで行き着けない。
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○ |雲の|いづこに|月 |やどる |らむ |↓
いったい、雲の|どこ に|月は|宿をとっ|ているのだろう|か。

正解です 冬のように夜が長ければ西の山に行き着くはずの月とは、満月か、その少し前、せいぜい十三夜くらいまでの月ですが、ここは分かりやすく満月としましょう。満月は、夕方6時頃に東の水平線上に現れ、約12時間掛けて天球上を半周して、夜が明ける頃、西の水平線に入る。しかし夏は夜が短いので、西の山にたどり着く前に、夜が明けてしまうのです。
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