「さあ前回のno more than (たった〜)を理解したところで(まだ読んでない人はクリックして先にこちらを読んでね。)、それを土台にいよいよ今回は受験英語でもっとも説明が難しいと言われている『クジラの構文:no more A than B』を日本一わかりやすく説明するよ。」
「『馬が魚でないのと同様に、クジラも魚ではない』ってやつだね?」
「そう。それ。」
「あれって変な文だよね。

A whale is no more a fish than a horse is.
(馬が魚でないのと同様に、クジラも魚ではない
変だなぁって思う場所がふたつあるんだよ。

(1)同様に、って言ってるのに比較級を使ってる。
『同じ』なんだったらas 〜 as ・・・使いそうなものじゃない?なんで『〜より』っていう意味であるはずの比較級を使ってるの?

(2)馬が魚で『ない』って言ってるのに a horse の後ろが肯定文。
a horse in 'not' になってないじゃん。これも不思議。

というわけでさっぱりわけがわかんない!!本当に日本一わかりやすく説明できるの?」
「まっかしといて!楽勝さ!前回のno more than〜にすこし手を加えるだけで、こんなふうに『クジラの構文』は理解できます。」



「なるほど、こういうことか。こうして見てみると、noは『ゼロ』、そしてthanはその『ゼロ』がどこの位置なのかを示す『基準』として機能しているんだ、ということがよくわかるね。」
「ね?noを『notの強くなったもの』、thanを『〜より』なんて考えていても永遠にこの構文の謎は解けないんだ、ってことがわかったでしょ?言葉の本当の意味を知る。それを知っておけば、言葉の意味ってのはそれ以上でも、それ以下でもないんだ、ということがよくわかるよね。ところで、」
「なに?」
「この構文にはある重大な特徴があります。no more A than Bの構文では必ずここに気をつけないといけない、という大事な特徴。」
「何さ?教えてよ。」
「それはね、thanの後ろには『聞き手が聞いてすぐわかる、そんなのありえないないだろ!?っていう非常識』がこなきゃいけないの。」
「今回では、a horse is (a fish)=馬は魚です、っていうやつだね。」
「そういうこと。この構文の目的は、『アンタの言ってることってこれくらいありえないことなんだよ』ということを強調することなんだよ。」
「だから『基準』であるthanの後ろに、非常識を表す文が来ないといけないのか。この構文にそんな意図があったなんて、学校の先生は教えてくれなかったなぁ。」
「それ自体ね、もう英語を人間の言語ではなくて、暗号かなにかの解読みたいな扱い方をしているって証拠なの。英文の形と日本語訳を教えるだけの人ってそうなってるね。」
「それじゃぁさ、形や日本語訳は教科書や参考書に書いてあることなんだし、先生が存在する必要性がないってことになるんじゃない?」
「キツイ言い方になるけど、そうだね。『よくあるパターンはこれだ!』なんて整理するのがうまいだけの人がいるけど、肝心のそのパターンの内容理解に踏み込んでないようじゃ、困るね。」
「う〜ん、意味もわからず形だけ覚えられるっていうんなら、今ごろ電話帳の一冊でも丸暗記できてるだろうしねぇ。」
「さてさて批判がましいことはこれくらいにして、他の例文を通して、no more A than Bの構文にもう少し慣れておきましょう。」

He is no more handsome than I am (handsome).
→俺の顔見りゃわかるけど『俺がハンサム』なんてのはありえねーでしょ(残念だけど(^^;)。)?彼のこと、ちょっとはハンサムだって思ってるかもしれないけど、全然そんなことないじゃん、俺と同じレベルじゃん。
『彼をハンサムって言うのは、俺をハンサムって言うようなものだぜ?』

「あ〜、確かに。」
「俺の顔見ながら言うなよ!」
「次回は no more A than B を not A any more than B に効率的に書き換える方法と、no less A than B の解説だよ!」
「次回もお楽しみに!」

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クジラの構文を撃破!!・著作:時吉秀弥
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