「さて前回の名詞編に続いて、今回は動詞編。」
「figureの根っこのイメージは『ぼやけてた輪郭をハッキリさせる』だったよね。」
「その通り。」
「英語職人ことヒデヤさんの根っこのイメージは『いつまでたってもハッキリしない人生』だったよね。」
「そんなイメージはないよ!」
「奥さんからは『おい、そこのボヤッキー!』って呼ばれてるんだよね。」
「勝手にひとの家庭の内幕をさらけだすんじゃない!とにかくfigure動詞編!もう一度その図を確認しておこうね。




思い出せたかな?これを動詞で使ってもやはりイメージはそのまま。変わりません。」
「えっと、動詞ではだいたいどんな意味がでてくるんだっけ?もう一度、一覧をお願い。」
「はいな。主な意味の一覧は以下の通り。」

他動詞:
1.計算する・合計する
2.図解する
3.考える・心に描く・結論する
4.理解する
自動詞:
1.目立つ・異彩を放つ
2.現れる・加わる
3.筋が通っている

「う〜ん、やっぱいろいろあって、ごちゃごちゃしちゃうんだけどなぁ。」
「そんなことないよ。まずは他動詞からいってみよう。1.の計算する・合計する、というのは『計算することでいくらになるのかハッキリさせる』ということさ。」
「そうか。数字さえだしてくれたら、それがどれくらいの額になるのか『輪郭がハッキリする』もんね。」
「でしょ?例文を見てみましょう。」

Let's figure up the total. (合計額をだしてみよう。)

「あれ?figureのうしろのupはどういう意味?」



「水を容器に注ぐと水面は上昇していくよね。この様子を繰り返し人間が経験することで、upは上の図の様なイメージを持つようになったといわれてるんだ。2.の「完全・完了」のupが、『合計=足りないところの無い、完全な金額、全部の金額』で、figure up で『全部の金額をハッキリさせる』=『合計額をだす』ということさ。このupに関しては、ブログ「英語でオトさナイト!」の2006年12月11日、12日の記事でも取り上げてるから、見てね。」
「あら、話は違うけどもこの図見て思いついちゃった。日本語の『もういっぱいいっぱいで・・・』というのも容器が完全に満たされて今にもこぼれそうっていうイメージからきてるんじゃない?」
「そう。同じイメージでも、日本語ではこれを『限界』という意味として使ってるわけさ。上限まで到達してしまって、これ以上の余地はない、余裕がないってことだね。」
「そうかぁ。同じ絵を脳がとらえても、それをどう使うか、で言語間の違いが出たりすることがあるわけか。」
「おお、なかなか言語学的に深いこというじゃない。」
「『同じ絵を見ても、あの人とは見えてるものが違うのよ』ってアンタの奥さんがため息混じりに・・・」
「だから勝手にウチの夫婦の危機を演出してんじゃないよ!!次にいくよ!2.の『図解する』は名詞の時と同じこと。ぼやけてるイメージを図にすることでハッキリ伝えられるようにするということだよ。」
「3.の『考える・心に描く・結論する』というのは?」
「これも頭のなかで輪郭、つまり形を浮かべる、ということだよ。」
「つまり?」
「頭のなかで煙のようにもやもやしてるものがハッキリと輪郭を持って現れてくるということは、考えとしてハッキリ、鮮明に浮かんでくる、ということでしょ?」

After all, we figured it wouldn't happen. (結局、我々はそれは起きないだろうと結論した。)

「なるほど。『輪郭ハッキリ』→『考えがハッキリする』→『結論付ける』ということか。そうなると4.の『理解する』もわかってきたぞ。もやもやしてるのが『わからない』ということなら、形がハッキリ出たら、『あ、わかった』っていうことになるなぁ。」
「その通り。だんだんわかってきたね。」

You wouldn't be able to figure her. (君には彼女のことは理解できないだろうね。)

Stay in your room! Your daddy will figure this out!
(母親が子供を叱るときに:「部屋にいなさい!今回のことはどうするかお父さんに決めてもらいますからね!」)

「おや?二番目の文はどういうこと?」
「子供がお母さんにいたずらか何か見つかって、あとでお父さんにちゃんと叱ってもらうからね!って時のお母さんのせりふさ。」
「figureの後ろにoutがついてるね。」
「outは『外』。でもね、ここからいろいろイメージがひろがるのがoutで、例えば箱の中に何かが入ってても、その中身はわからないじゃない?」
「うん。」
「そこでその中身を『箱の外』へだしてあげれば・・・」
「わかった!中のものがハッキリわかる、ってことだね!それをfigureとくっつければ・・・」
「そう。まず figure this で『今回の件に形をつける』でしょ。そしてどういうふうに形をつけるのか、の解説を out がしてくれるのさ。つまり『今回の件に形をつけてシロクロはっきりしたものにしてもらう』つまり、『きっちりとした処断をお父さんに下してもらうからね!』ってことだよ。」
「なるほど。outっていうと野球のアウト、つまり『ダメ!』のイメージなんだけどなぁ。」
「それはね、野球の試合で、選手に向かって『アナタは失格だからグラウンドから出ていきなさい』という意味で審判が言ってるわけ。つまりoutは『外』でしかないんだよ。野球で『アウト!』ってなったら選手はフィールド内に留まれないでしょ?さて、figureのイメージもそろそろかたまってきたでしょうから、自動詞については例文をだして簡単に説明することにします。」

1.目立つ・異彩を放つ=回りがもやもやしてるなかで、そこだけがくっきりと形をなしていること。
He figures in the group. (彼はその集団の中で異彩を放っている。)

2.現れる・加わる=そのシーンのなかで像として形を結ぶ、つまり登場するということ。
He figured as a supporting actor in the play. (ジーニアス英和大辞典より)
(彼はその劇に脇役として登場した。)

3.筋が通ってる=話が意味をなす。“腑に落ちる”ということ。つまり『頭の中でキチンとした形になったよ』ということ。
Finally, it figures! (やっとわかった・納得できたよ。)

「いやぁ、いろいろあったけどこれで figure は完全につかめたよ。『もやもやしてたものが、その輪郭をハッキリさせる』ってことで全部統一できたね!」
「はい、そういうこと。いわゆるフィギア人形ってのも感覚としては例えばアニメとかの二次元の世界のものを、三次元の世界にハッキリと形として出してあげるってことだよ。」


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