密蔵院(みつぞういん)

密蔵院の参道・・・裏寂れている(^-^;;正式な名称は、「日本三薬師 別当密蔵院」というのだそうだ。つまり米山薬師を護る別当寺。1200年以上前に泰澄大師が建てたという。
柿崎町は「米山寺(べいさんじ)」という部落にある、いわゆる名前のとおりな訳だ。

















杉の古木が参道を護っていたのだ・・・昔はね。実はhorakaの父方の実家はこの近所にある。故に小さな頃は良くここで遊んでいた。当時は参道沿いに大きな杉が何本も立ち並んでいたのだが、樹勢の衰えも激しく、じわじわと立ち枯れてしまい、近年に吹いた大風でなぎ倒されてしまった木もあり、結局は全滅してしまったのである。
現在は切り株のみが往時の様子を伝えている。




















さぁ、何段あるのでしょうか?参道を進むと、写真のような石段に突き当たる。
そうこれが正式な参道なのである。
根性出して登りましょう!
結構な運動になります。

根性のない方は・・・
実はこの石段の手前に細いのですが車が上がれる道があります。
でもやっぱり階段登って欲しいです。


















見下ろしてご覧・・・結構な高さ登り終わったら下を見てみましょう。
ちょいとめまいがします。
高さに?それとも身体のきつさに??
転んだらほぼ確実に怪我をしますから、気を付けましょうね。

余談ですがこのお寺の現住職様は、
袈裟を着て草履で、この階段を下りてらっしゃいます。
お流石です。



















結構広い境内・・・その先に寂れてる割に、しっかりとした本堂





















往時には米山登山で薬師を参った後、この別当寺でさらに祈願したという。
故に本堂(護摩堂)裏からは米山に至る登山道があった・・・らしい・・・今は・・・良く解りません(あっても草ぼうぼう?)
ちなみにここは密教系なので(笑)昔は大本願もあったとhorakaの父はいうが・・・あぁみたかった。
先程も述べた現住職様は、現在ここには住んでいなくて、御母様が管理してらっしゃいます。
でもちょくちょく帰ってきてお務めしてらっしゃる。
しかもオンシーズンの日曜には米山に登山してお札を納めたり薬師の管理もしてらっしゃる。
毎週登山するのって・・・しんどいよね・・・たぶん

本堂(護摩堂)内はこんな感じお堂内部に掲げられた絵馬など





















護摩堂内部にも色々興味深いものがありますが、この寺の一押し(!?!)は護摩堂壁面の彫刻です!

密造院彫刻その1密蔵院彫刻その2


























中国の英雄物語を表してると言われるこの彫刻、時代的にも芸術的にもその価値は高いと思われます。
しかしながら長年の風雪に加え、心ない方のいたずらで彫刻が破壊されてしまうこともあり、残念ながらこの彫刻には金網が張ってあるのです。
それでもこの彫刻の優美さは伝わってきます・・・一見の価値あり。
柏崎の番神堂彫刻とはまた違った趣があります。

彫刻アップ!(金網が邪魔だなぁ)

あと、余談ですが(笑)この護摩堂の下の基礎部分、サラサラの赤土なのですが、ここは昔からアリ地獄が沢山居ます。
そう、薄羽蜻蛉の幼虫です。
周囲の雑木には蝉の抜け殻なども見られ、夏休みの自由研究には良い環境?


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