なんとなくラジオ聴いてたら、「快傑ズバット」って言葉が耳に飛び込んできた。 懐かしい特撮ヒーロー番組である。 検索掛けてみたら、DVDが発売されており、レンタル版もあった。 これは観ないわけにはいかない。 観てみたら、やっぱり凄かった。 宮内洋、チョーかっこいいよ。 なんでもかんでも日本一なんだよな、この主人公。 日本一は俺だ、って指をさす時の顔がいい。 あんな演技はあり得ないよな。 完全に虜になった。 何かっていうと、「快傑ズバァァッット!」と叫びたくなるし、その後の「ぱろろん、ぱろろん」っていう三味線の音が頭の中で鳴り響く。 しかし、話はメチャクチャだよ。 突っ込みどころ満載というか、全部がおかしい。 いま観ると爆笑しちゃう。 中でも一番おかしいのは、敵が宇宙人でも怪人でもないところ。 悪者といっても、普通の人間が拳銃とか爆弾などの普通の武器を使って悪さしているだけ。 そんなもん警察で対応できるだろ。 毎回序盤に一般市民が被害を受けている段階で警察が取り締まれよ、と思わざるを得ない。 特撮ヒーローものであれば、35年前はこんなのでも許されたんだろう。 ではさて、25年前はどうだったかな? ところで、私は『探偵神宮寺三郎 復讐の輪舞』をプレイしていた。 なんでも25周年記念作品なんだそうである。 過去作品の登場人物が再登場したり、データベース?みたいなものが搭載されているあたり、多少それらしいところがないわけではない。 でも、私がやってみた感じでは、それほど力が入っているわけではないな。 脱出ゲームもどきや逃走シーンも時間稼ぎの域は出ていない。 PSPの『灰とダイヤモンド』あたりの方がむしろチャレンジ精神に溢れていたように思われる。 なにより、今回はお話が今までにもまして酷い。 いきなり神宮寺が捕まってるところから始まる。 またかよって。 しかも、殺人容疑が掛かって警察からも追われる。 また? 警察から逃げつつ、チンピラなどを捕まえて吐かせたりするんだけど、適当にもほどがある。 ただ殴られた程度でチンピラしゃべりすぎだよ。 馬鹿じゃないの、とか思って腹が立つ。 こんながさつな連中の偽装工作を警察が見抜けないとは思えない。 この程度、警察で何とかしろよ。 それに無実の証拠をつかんだら、すぐに警察へ行け。 くつろぐな。 だいたい、特許をよこせってなんだよ。 このシナリオを書いているヤツは特許が登録制なのも知らないらしい。 こんなお話が2012年現在のいま通用するとはどうしても思えない。 許される水準ってものがあるだろ。 もしかすると神宮寺って存在が25年前水準なのかもしれない。 ある種の古典として、これチョー笑える!って楽しむぐらいの度量がプレイヤーに求められているんだろうな。 私にはそこまでの度量はなかったけど。 |