ゾンビ

ゾンビはイヤだ 2002_11_28〜30

 

私は戦ってきた。
ゾンビと戦ってきた。
戦ってきたというのは、なにもゲームの中だけのことではなく、夢の中でも戦ってきたし、あるいは現実の世界でもゾンビ犬と戦おうとしたぐらいである。(勘違いだったんだけど)
どうも子供の頃、青い顔のゾンビが人の足を「ガブッ」と咬む映像を見て以来、私はゾンビと戦う宿命を背負わされたらしい。
ゾンビはいわば私の宿敵なのだ。

かといって、「『宿敵』と書いて『とも』と読む」などとは決して思っていない。
私はゾンビが大嫌いなのである。
あんなにイヤなものもない。

何がイヤって、あいつらは増える。
どんどん増える。
初めのゾンビをやっつけ損なうと、もう手のつけようがないほど増えてしまうのだ。
人間の肉を喰らいたいのは許容するとして(いや、しないけど)、途中まで食べて止めるなよ、全部食えよ、といいたい気持ちである。(いや、食われるのはイヤなのだが)
ジェイソンやブギーマンと戦って勝つ自信はあっても、ゾンビの大群には勝てないだろう。

しかし、ゾンビも死んでくれるゾンビなら良い。
(ゾンビは既に死んでるんだろうけど)
むしろやっつける方法のあるゾンビの方が一般的かもしれないが、やっつけられなかったら悲惨である。
特殊な例を持ち出すのならば、映画『バタリアン』にでてくるゾンビは細胞単位でゾンビ化しているので、どうやっても死なない。
仕方がないので燃やしてみたら、ゾンビ化物質が空気中に飛んで、町中ゾンビになる有様。
おまけに知能があって、人間騙したりするので、ゾンビ不信になってしまいそうである。
あんなゾンビはイヤだ。

じゃあ、『バイオハザード0』のゾンビはどうなんだ?
私たちは知りたくて仕方がないはずだ。
だから私はここに記しておかなければならないのである。
奴らはとても良いゾンビなのだ、と。
ピストル4発ぐらいで死んでくれるし、一度にゾンビ化せず、時間差で少しずつゾンビになってくれる。
まことに人に優しいゾンビなのである。
時々陰に隠れていたりするのはご愛敬。

こんなゾンビなら戦えると思った。


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