バンジョーとカズーイの大冒険2

素晴らしいゲームの続編は大変だ 2001_05_28

 

どうにか立ち上がった。
『バンジョーとカズーイの大冒険2』。
ほっとしている。

実をいうと、いま手元には「バンジョーとカズーイの大冒険2 キラキラかんぺきガイド」なるものがある。
未消化のゲームにケリを付けてしまいたい事情があって買ってきたのだ。
しかし、
「それじゃ駄目だろう!
 まだ壁にぶつかりすらしていないじゃないか。
 本当に世界一のゲーマーになる資格を剥奪されてしまうよ」
と思い、自力で再チャレンジして、ようやく立ち上がったのだ。
まさに崖っぷちであった。

待ちに待ち望んだゲームを今日までほかっておいたのは、いろいろ不運が重なってしまったからだ。
たまたま平行してFF9をプレイしていて、その余りの楽チンぶりに流されてしまったとか。
セガがDC生産中止を発表して、心ここにあらずだったとか。
そして『バンジョーとカズーイの大冒険2』が大変難儀なゲームとして、その姿をあらわしたりとか。
これから私が書こうとしているのは、つまるところ言い訳である。

『バンジョーとカズーイの大冒険』は私に喜びを与えてくれた。
それは解決する喜びといってよかったろう。
問題を、与えられたアクションを使って、如何に解決していくか。
もちろん、一つ一つの問題は孤立している。
それをカズーイを中心とするキャラの魅力で一括りにして見せたところなどは、本当に素晴らしかった。

その続編たる『バンジョーとカズーイの大冒険2』は尚更素晴らしくなければならなかった。
同じではダメなのである。
ところが大変困ったことには、余りにも作りが複雑だった。
前作を上回らんとするためかマップはより広く、ステージとステージのつながりは分かり難い。
更に広いマップをカバーするために、ワープゾーンを設けたことが分かり難さに輪をかけた。
これを体に入れていくのは大変な苦痛を伴ったのである。
立ち上がった今となっては、大変面白いのだけれど。

大体いつものことなのだが、苦しいゲームと楽なゲームがセットになると、楽な方ばかりやってしまう。
FF9の方に流され、その後も先送り先送りとなってしまった。
私も悪い。

しかし、素晴らしいゲームの続編というものが、如何に難しいものかということも省みる必要があるだろう。
何をどうグレードアップするのか?
あるいは、グレードアップで増加した負荷を、どうやって補償するのか?
それも今回のケースでは、ハードウェアの進化はゼロで!という条件付きである。
これは本当に難しい。
グレードアップしなくても良いんじゃないか?という気がするくらいである。
どうしてもというのなら、せめて『ドンキーコング64』におけるバナナに相当するものが欲しいなあ、と思うのだが・・・。

まあ、いずれにしても、続編というのは大変なものである、創る方にとっても遊ぶ方にとっても。
などとお茶を濁してみたい、今日この頃。


<注>
『ドンキーコング64』におけるバナナ: 
収集する目的というだけでなく、プレイヤーを誘導する役割をも担っている。


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