マリオカート8

ゼロサムにはならない 2014_06_08

 

ゼロサムゲームという言葉がある。
経済学なんかでよく使われる言葉で、参加者の勝ち分と負け分を足し合わせると、全体ではゼロになるゲームを指す。
ここでは、勝っている人がいれば、その分誰かが負けている、という程度の理解で構わない。
これをテレビゲームについて適用出来るか、と考えてみると、人間と遊ぶ場合と独りでコンピューター相手に遊ぶ場合では全く違う事に気付く。


ところで、『マリオカート8』が面白くなってきた。
結局、ちゃんとコースを覚えて、ショートカットするところはショートカットして、大きなミスを冒さず無難に走れば、150ccクラスでもそこそこは勝てるようになる。
理解が深まれば、面白くなるのも当然のことだろうな。
しかし、である。
腹が立つのは一向に変わらない。
どうしても損をしているような気がするのである。
いや、気がするだけじゃない。
独りでプレイするときは間違いなく損をしている。
あまりにも腹が立つので、私はこれを説明せずにはいられない。

人間同士でプレイしているときはイイんだ。
自分はやられて悔しくても、攻撃した誰かさんは嬉しいからね。
やった方とやられた方を足し合わせれば、全体としては中立だろう。
ところが、独りでやってるときはそうじゃない。
相手はコンピューターだから、嬉しいもクソもないじゃん。
自分はやったら一方的に嬉しいし、やられたら一方的に悔しいだけ。
ゼロサムにはならない。
ということは、自分が得をするには攻撃側に回らなければならないはずだ。

にもかかわらず、『マリオカート8』をやってると、プレイヤーはよほど下手じゃない限り大抵は前の方にいる。
必然、自分にはあまり良いアイテムは出てこない。
後ろからはバンバン攻撃される。
明らかに損しているよね。

おそらくプレイヤーは、最初は下位の方にいて、アイテムを使ってどんどん抜いていくような展開になった方が得をしているように感じるのではないか。
意図的にそういう展開をつくってやった方が良いと私は思うのである。
独り用だけバランスを変えてやってもいいんじゃないか。
もっとも、「マリオカート」だけが生き残っているところをみると、一方的に得をさせるようなゲームは長持ちしないのかもしれないけどね。
思うようにならないことが正にゲームなんだ、と主張する向きは当然あるだろう。


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