知ってたんだよ、3人で遊ぶゲームだってのは。 見知らぬ勇者と一緒に謎解きするのも、ひょっとしたら面白いのかも、と思ったんだ。 でも、そんなわけないよな。 結局ひとりが一番だよ。 『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』はひとりで楽しむしかなかった。 ひとりで楽しむには多少問題もあったんだが。 私だって、最初は見知らぬ勇者と一緒にやったんだよ。 最初の2回はまあまあ上手くいった。 やけにメッセージアイコンを押してくる人がメンド臭い感じはあるんだけど、全然知らない人とでも案外出来るもんなんだなあ、とその時点では思っていた。 しかし、それも3回は続かなかった。 わざとじゃないと思うんだが、やけにどんくさい人がいて、それに怒ったもうひとりがどんくさい人をポイポイ投げ始めた。 投げられた方も怒って投げ返し始めて、どうにも収拾がつかないことに。 そりゃそういうこともあるわな、知らない人同士じゃ。 『スプラトゥーン』みたいにやることがハッキリしていればともかく、謎解きを一緒にやるのは難しいよ。 急にメンド臭くなって、私は最後までひとりでやることに決めた。 やってみたら、それなりに面白かったよ。 二人のまねビトに切り替えながら謎解きをするのも悪くない。 最初からこういうゲームだと思ってやれば、これはこれで全然ありだね。 ちょっとふざけたテイストも私は受け入れられた。 ただし、やっぱりマージンの設計に若干問題はあった。 3人で操作するときは並列に進行できるから、時間的なマージンは少なくていいんだ。 反面、謎解きはあんまり難しく出来ないし、ライフを共有しているから、敵の攻撃を激しくは出来ない。 それを一人でやると、ボムとかスイッチの時間制限がきついと感じたり、謎解きがやけに簡単だと感じたり、敵が弱すぎると感じたりしちゃうんだ。 3人でやることを前提に創ってるんだから、仕方ない話ではあるんだが。 そもそも、お友達と3人でやってねというゲームなんだろうから、私が文句を言う筋合いでないのは分かってるよ。 ただ3人集まれる状況って、学校に通ってるか、兄弟がたくさんいるか、かなり限られるわな。 本来はパッケージで発売するようなゲームではないのかもしれないね。 もっとも、パッケージで発売されなければ、存在そのものが知られない可能性はあるが。 |