ゲームは基本的に楽しめた人間が偉い、というか高尚である。 だって、考えてもご覧なさいよ。 わざわざお金を払って自分に負荷を課して乗り越えた上で、それが楽しいって言うんだから、高尚以外の何物でもないでしょ。 娯楽なんだから楽しめなかったと主張しても悪くはないが、それは少なくとも誇らしい事ではない。 ましてや序盤で投げ出してしまったゲームに文句を言うなんて、恥ずかしくて出来ないだろ。 そんな辱めを受けるぐらいなら、最初からやってなかった事にするべきだと私は思うのである。 しかし、いやいやながらも最後までやったら、ちょっとぐらい文句を言ってもいいんじゃないか。 もちろん、恥を忍んでの話ですよ。 PSVitaでやってた『ザンキゼロ』、これは大変だった。 何が大変って、とにかくメンド臭い。 基本DRPGなんだけど、そこにサバイバル要素と世代交代要素が入っていて、ゲームが重たすぎるんだ。 通常は要素が増えると、ひとつひとつの効果が小さくなるものなんだが、このゲームでは各要素が個々にガッチリ効いてくる。 細かい説明はしたくないので、知りたい方は自分で調べて下さい。 とにかく序盤から止めたくなるゲームだった。 一番止めたくなるのは何人か死んで、アイテムがばらまかれたとき。 このゲームにはアイテムに重量制限があって、残ったキャラでは死んだキャラの持ち物を回収できない局面にぶつかるのである。 しかもセーブポイントが遠かったりすると絶望的な気持ちなった。 ホントに何回も止めようと思ったな。 実際に何日か止めた事もあったよ。 後にバージョンアップで多少改善はされるのだが。 最終的には難易度を下げてプレイしたが、そうするとまた更に面白くなくなる。 サバイバル要素が消えると、面白さが全くなくなって、アイテム管理と寿命管理のメンド臭さだけが残るという有様。 ホントにイヤだった。 このゲーム、肝心のダンジョンにも問題を抱えているのだが、それはまた別に書きたい。 もう愚痴が止まらないのです! どうにかこうにか最後までやったよ。 誰が何のためにこんな事をしたのか知りたかったから。 さすがに最後の最後はちょっと目頭が熱くなったけど、私が知りたかった部分はどうでもいいような話でした。 ちょっと具体的すぎるのかな。 あり得ないようなオーバーテクノロジーでこじつけられても困ってしまう。 絶望が伝搬する、みたいなワケの分からない話の方がまだ受け入れやすいような気はした。 ホントにもう、骨折り損のくたびれもうけ、とはこのことだよ。 |