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私は、移動するだけ時間の無駄、という主義。 現実世界でもゲーム世界でも。 これまでもオープンフィールドである事を私は一切評価してこなかった。 移動するのも無駄だし、プレイヤーが行かないかもしれない場所まで作りこんだら開発費の無駄である。 ここにきてようやく海外の連中も気付き始めたらしい。 お金かけてオープンフィールドのゲームを作っても、あんまり喜んでもらえないらしい、と。 中でも『Pokémon LEGENDS Z-A』のマップは素晴らしかった。 狭くて密度が高いのである。 一応メインストーリーは最後まで終えた、『Pokémon LEGENDS Z-A』の。 終えてマップを見てみると、空いてる場所がない。 ホントにまったく。 元々狭いのにワイルドゾーンが20個もあるからね。 しかも、サイドイベントを示すマーカーがそこら中に散らばっている。 ホントにマップがすべて埋まっている感じ。 一通りプレイするうちに通らない場所は一つもないんじゃないかな。 その代わり重要なイベントは大抵、屋上で起きる。 ビルの上に登ることをゲームにしているんだ。 登り口を探すために多少走り回ることになるが、目的がはっきりしているからそこまで嫌じゃなかった。 狭い範囲でプレイヤーにある程度負荷をかけることに成功していて、上手い設計だと私は思ったね。 こういうのがゲーム界のトレンドになってくれると嬉しいな。 大作感みたいなのはつながらないんだ、ゲームの喜びに。 突き詰めれば、マップは狭く、プレイタイムは短く、開発規模は小さく、価格は安く。 おそらくそうなっていくはずだと私は思うのである。 |