週販ランキングを見るまで、その存在を知らなかった、『脱出アドベンチャー 絶望要塞』の。 タイトルを見た感じでは買いたくならないだろ。 「脱出アドベンチャー」と銘打ってしまうあたりにダサい雰囲気が漂っているけど、近頃流行りのリアル脱出ゲームの逆輸入版みたいな位置づけなんだろう。 富士急ハイランドとのタイアップらしいし。 まあしかし、こんなもんでも貴重なアドベンチャーゲームだと思えばやらずにはいられない。 それぐらいアドベンチャーゲームに飢えている。 やってみたら意外に面白かったな。 ちゃんと謎解きで勝負してるんだ。 次に何をするかをハッキリさせて分かりやすくしつつ、監視の目をかいくぐることと組み合わせることで難易度を担保している。 割とクリアしやすいのに満足感を得られるゲームに仕上がっていると思うな。 これはなかなか良かった。 やっぱり改めてパッケージで発売されるという有難味は感じたな。 スマホ・タブレット向けに無料〜数百円ゾーンの脱出ゲームはたくさんあるんだけど、クオリティがどうしても低くなる。 パッケージで売り切りの作品の方が大抵クオリティは高い。 予め売り上げを予測して、そこから導き出される制作可能な水準に仕上げることが重要なんだ。 この『脱出アドベンチャー 絶望要塞』はかなり短いんだが、たぶんこのクオリティかつ予想される売り上げから見積もると、これぐらいまでしか創れなかっただろうな。 現実には予想より全然売れてなさそうだけれども。 もう一つ感じたのは、物理キーはゲームに絶対必要だということ。 スマホ・タブレットに統一された物理キーが標準装備されない限り、コンシューマの必要性は揺らがないと確信できる。 移動アイコンをタッチで移動とかなんてやってられないよ。 喜びにつながらない負荷なんて要らないんだ。 得をするのがテレビゲームだからな。 3DSに右アナログスティックがあればなお良かったとつくづく思うね。 上下方向を見るときにLR同時押ししなければならないのがメンド臭かったから。 (New3DSが他のゲームでふさがっていたから、Cボタンの動作は確認してない) 今後もコンシューマで、それもパッケージでアドベンチャーが発売されて欲しいもんだよ。 まあ、この売り上げでは無理かもしれないが・・・。 |