黄泉ヲ裂ク華、NS版

これなら頑張れる 2020_11_03



歳取ってくると、難しいゲームなんかやりたくないんだ。
脳みそが弱ってくるのもあるし、ただでさえせっかちなのがより増してくる。
極端に言うと、もうすぐ死ぬんだから、そんなに苦労なんかしたくないわけです。
でも、骨があるゲームをクリア出来たら、それはそれで嬉しい。
為し難きを為したら誇らしいという思いは今でも持っているのである。
そこをカバーするゲームもまた必要になってくるはず。


ところで、このところ『黄泉ヲ裂ク華』をプレイしていた。
これは比較的近代を舞台にしたダンジョンRPG。
かなり難しめのゲームであろうと分かってはいたのだが、それでもプレイしたい気持ちが上回った。
これを開発したエクスペリエンスという会社には大いに信頼を置いているからね。
私はゲームがよく分かっている会社だと思っているのである。

やってみたら、案の定かなり難しいゲームだった。
パラメーターをあまりインフレさせない設計になっており、簡単には強くなれない。
一方で、雑魚敵が急に本気だしてきたり、即死魔法を使ってきたりするので、割とよく死ぬ。
そのくせ瀕死からの回復魔法がないので、キャンプまで戻るしかないんだよ、一人でも死ぬと。
かといって慎重にプレイするのもだるいし、弱ってしまう・・・ところである、普通なら。

しかし、『黄泉ヲ裂ク華』は違う。
思いのほか親切設計なの。
マップ上をオート移動とか、ワープポイントとか、リピート・高速戦闘とか、便利なシステムが目白押し。
オートセーブをまめに行ってくれるので、不利になったらリセットも全然OK。
便利さの中でも、マモノの花によるキャラ育成は極めつき。
自分の適正なレベルよりも少し難しい場所にマモノの花で狩場を作って、そこにワープポイントを設定すれば、簡単に経験値稼ぎができるのだ。
厳密にいうと、経験値稼ぎというよりはアイテム稼ぎか。
なかなかレベルアップしてくれないので、強い武器や防具を拾ったり、育てたりすることが中心になってくるのである。

これは有り難かった。
中盤でどうしても倒せない敵がいて、5時間ぐらい稼ぎをやったけど、あんまり苦にならなかった。
ここを乗り越えたことによって、これはクリアできそうだな、という感触が持てた。
たぶんできるよ、私は。

このクリアできそうにないゲームをクリアできるって大事なんだよな。
こういうゲームを創ってくれるメーカーさんも必要。
たくさんは売れないから、割高な値段設定になるのもやむを得ないだろう。
ますますエクスペリエンスに対する信頼は強くなっていくよ。



<余談>
携帯モードでプレイしたほうが便利だろうと思ってNS版を買った。
が、結局テレビでしかプレイしていない。
自分の向いている方向を示す矢印が見づらいの。
小さいせいじゃなくて、形が見分けづらいんだ、微妙な角度の二等辺三角形過ぎて。
もっと鋭い三角形にすれば見やすいはずなのだが・・・。


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