勇者のくせになまいきだ_2

思いこみ 2008_01_15

 

いったん正しいと思いこんでしまったことを覆すのは難しい。
同じ事を繰り返しているだけでは駄目だと分かっていても、どうにも身動きが取れないのである。
負けた。
『勇者のくせになまいきだ』に私は完敗したのである。
私の負けっぷりを書くためには、少しだけこのゲームを説明しなければならない。

『勇者のくせになまいきだ』は、ダンジョンにモンスターを発生させて勇者をやっつけるゲームである。
モンスターを発生させるためには養分が必要であり、この養分を運搬するために「ニジリゴケ」という最下級モンスターをまず生み出す必要がある。
「ニジリゴケ」が養分の偏りをつくるからこそ、より強いモンスターを生み出すことが出来るのだ。
私はニジリゴケが大量にいた方が良いんだろうと思っていた。

ところが、この「ニジリゴケ」を食べるモンスターがいる。
「ガジガジ」というムシ類のモンスターである。
ガジガジはニジリゴケを凄い勢いで食べるため、ガジガジ類は繁殖させない方が正解なのだろうと思った。
ガジガジを発生させず、より上位のトカゲ類ばかり作っていたのだ。

いったん思いこんでしまうと人間駄目だな。
何十回失敗しても同じ事ばっかりやっていた。
全8面のうち、6面にたどり着けたのが一回きり。
ほとんどが5面で終わってしまう。
魔王が「正しいと思っていることでもいったん壊してみることが重要だ」みたいなことをアドバイスしてくるんだけど、それでもガジガジを繁殖させる気にはどうしてもなれなかった。

さすがに諦めて攻略wikiを見たところ、どうやら正解はガジガジを繁殖させることだったようである。
あれはどうしても出来なかったな。
だって凄い勢いで食うんだもん、ニジリゴケを。
ついついガジガジを避けて、比較的攻撃力の高いトカゲを作ることに精を出していた。
トカゲ類でも4面ぐらいまでは何とかなるもんだから、上手くいっている時間を欲する自分に勝てなかったのだ。
このまま何回やっても駄目だとは感じていたのだが。

今回は極めて強い敗北感を味わっている。
創り手の方でも私のような状況にプレイヤーが陥るだろうと予測して魔王にアドバイスさせていたはずなのだが、それでも事態を打開できなかった。
情けない限りである。



<追加>
とか書いているうちに、適当にやってたら初めて7面までいけた。
ガジガジ繁殖させてないけど。
ガジガジなしでもいけるのか!?、とかまた思い始めた。
永久にクリアできないかも。


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