対戦数がメチャメチャ多いのに初心者マークを付けていたら、対戦相手は見ただけで笑ってくれるのではないか。 私が『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』を続けていたのは、ただそれだけの理由であった。 初期状態から一切カスタマイズせずに私はランクマッチを進めていたのである。 なんとか800試合はやった。 しかし結論から言うと、これは全く笑えなかった。 だって、負けてばっかりなんだもん。 ホントに初心者並だから、そこには笑える要素など何一つなかったのである。 それでも折角800試合もやったので、気付いたことは書いておきたい。 やっぱり格闘ゲームは勝てなきゃダメだ。 楽しめばいいとか、そんなきれい事は通用しない。 最初の100試合は25%しか勝てなかった。 このときはホントにシンドかったな。 20連敗したときは怒り心頭に発したよ、マジで。 もう止めようかと何回も思った。 そこから少し練習と研究を積んだところ、400試合あたりで4割ぐらい勝てるようになった。 4割勝てると、まあまあ楽しいな。 これなら続けられると思った。 そこから更に続けていって、500試合あたりで5割勝てるようになった。 ちょうどD1からC5に上がれた頃の話。 このときはメチャメチャ面白かったよ。 これならずっと続けられると思った。 ところが、C5からは甘くない。 名前が知られているような超上級者にボコボコにされている上級者にボコボコにされるのである。 これはたまらない。 勝率は4割を切り、D1に落ちた。 D1に落ちたらまた勝てるようになるかと思ったが、今度は別の問題が発生していた。 だんだん新規の参加者が減ってきたのである。 下手な人とあたらないから、思ったほど勝てない。 初心者狩りだと断言は出来ないが、別アカウントでやり始めたであろう上級者にボコボコにされる率が高くなっていった。 以上の経験からして、やっぱり格闘ゲームはせめて4割勝てないとダメだな。 誰でも4割は勝てるようにしてやらないと、プレイヤーは脱落してしまう。 出来れば5割勝ちたいところだが、全員が5割勝つことは不可能だから、トップクラス以外は勝率4〜6割に収まるように設計したいところだ。 おそらく大事なのはマッチングだろう。 上手くても下手でも、同じぐらいの相手と戦えば、極端に負けが込むはずはないから。 勝ったり負けたりしながら、少しずつ上手くなっていくのが望ましいのではないか。 そのためには、プレイヤー人口を増やす必要がある。 『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』は国内だけで十数万本売れたはずだが、それでもマッチングは上下8ランクぐらいまであたってしまう。 もっと近いところであたれるように、プレイヤー層を厚くしないとな。 とすると、格闘ゲームは基本無料になっていくのかもしれない。 無料でも良いから、とにかく参加してもらうしかないんじゃないか。 如何に無課金プレイヤーを大量に獲得するかが重要という事情は、よく耳にするスマホゲーのそれと変わらなそうだ。 |