黄金の太陽 漆黒なる夜明け

責任の所在 2010_11_14

 

まさか尖閣ビデオを流出させた本人が名乗り出るとは思わなかった。
守秘義務違反の話を書いた翌日だったからな。
刑法で裁くことが出来るかどうかは微妙な情勢だが、おそらく懲戒免職にはなるだろう。
彼は生涯賃金で1億4〜5千万は棒に振ったことになる。
国を揺るがすほどの情報にコンタクト出来てしまったばっかりに義侠心を発揮する羽目になって、誠に気の毒なことである。

今回の事件の責任が一体誰にあるのか?
一義的には流出させた本人にあるわけだけれども、監督責任は当然に問われる。
海上保安庁の長官とか国交大臣とかにも責任がないとはいえない。
しかし、罷免とかいう話になるとちょっと違うかなとも思う。
気に入らない長官や大臣がいたら、誰か職員が自爆すれば潰せることになっちゃうからな。
今回の件で一番悪いのは、ある時点まで秘匿性のなかったものを秘匿させようとした政府首脳にあるというべきかもしれない。
もちろんだからといって、辞職を求めたり、解散を求めるのは違うと思うが。
私が大岡越前守なら、首相と官房長官に、尖閣諸島沖で三日間ぐらい巡視船の下働きでも命じるところである。

ところで、ゲームが面白くなかった場合に一体誰が責任を取るのか?
面白くなかったのはプレイヤーのせいでもあるが、プレイヤーは対価を払っている。
受け取った側にも当然責任があるはずだ。
具体的には、次回買ってもらえないという形でその責めを受けることになるだろう。
責任の所在をはっきりさせて、改善することを約束して貰えるなら、あるいはまた買ってあげなくもないのだが。

いやまた、『黄金の太陽 漆黒なる夜明け』は酷かった。
それはないだろ!って感じだったな。
ゲームが面白くないわけじゃない。
謎解きは結構面白かったし、最後までちゃんとやった。
しかし、会話のシーンがメチャクチャで読んでいられない。
自分を弁護するために少しこのことを書きたい。

とにかくテンポが悪いんだ。
キャラがだらだら喋るの。
一つの内容を話すのに、必ず他のキャラに聞き直させるような展開を作るんだよな。
わざと分かりにくくしたり、説明を省いたりして。
その上、感情マークみたいなのをいちいち表示するので、常に余計な間が空く。
会話自体もお粗末。
主人公達は8〜10歳ぐらいの脳みそなんじゃないか、たぶん。
設定が何歳なのかしらないけど。
これは酷い。
子供向けにしたって子供をバカにしてるのかと思うよ。
通常許される水準を大幅に下回っている。

私は序盤で読むのがイヤになった。
会話が始まったら、ネットしたりテレビ見たりして、画面にはほとんど注意を払わなかったな。
おかげでストーリーは全く分からない。
分からなくても中盤ぐらいまでは問題なかった。
行動範囲が限られているから、適当に謎解きしていたら進めたのである。
でもさすがに舟を手に入れてからは無理だったな。
何のために何処で何をするのか全く分からなかったので、攻略ページのお世話になった。
これはやむを得ないと思う。
私は自分を責めない。

よりにもよって、これ高橋兄弟の作品だからな。
エンディングのスタッフロール見たら、ディレクションとシナリオに兄弟の名前が書いてあった。
もともとシナリオが上手かったわけではないけど、それでもこれはないだろ。
外注とはいえ、任天堂の担当者は何をやってたんだ。
ちゃんとチェックしたのか?
相手がベテランだから遠慮して文句が言えなかったのか?
チェックといえば、全てのゲームは社長と本部長の二人で面倒みてるとかって読んだ記憶があるんだが、これでホントに良いと思ったのかね。

これは責任の所在をはっきりさせてもらわないと納得出来ないね。
「社長が訊く」で、高橋兄弟と任天堂の担当者呼んできて、反省会でもやってもらわない限り、続編は買わないよ。
続編をほのめかすにしても、あのエンディングはないだろって感じだけどな。
ぞんざい過ぎだ。



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