ワリオワールド_2

淡泊 2004_07_07

 

ゲームが多くのプレイヤーを獲得するためにはプレイする動機が必要である。
私はそう考えてきた。
私たちにはもはやゲームをしなければならない理由など、どこにもないのだ。
ところが、こんなのあり?と思うゲームがあった。
『ワリオワールド』がそれである。

30行ほどで始まるオープニングからエンディングまで全くイベントはない。
ただひたすら戦うだけである。
ミニステージで目先を変えてやろうという考えなんだろうけど。

おまけにアクションが7通りしかない。
ダッシュ、ジャンプ、パンチ、投げ、ヒップアタック、ジャイアントスイング、スクリュードライバーの7つ。
頻繁に使うボタンは3つだけ。
なんか、ずーっと同じ事をやってる感覚に陥る。
こんなに淡泊なゲームは最近お目にかかったことがない。
これは驚いたな。

まさか、これで終わりじゃないだろう、と思って、オールコンプリート(ボス・ライフ・アイテム全クリ)してみたところ、またビックリ。
エンディングも淡泊。
あんなに淡泊なことってあり得るのかな。
オールコンプリートするのは楽しかったけど、オールコンプリートする動機付けは全く与えられていないのだ。
またオールコンプリートに報いる気持ちもない。
ある意味、スゲー。
あるいはスゲーム。

いまどき、こんなゲームって創れるんだな。
正直言って、褒めて良いのか悪いのか、よくわからない。



<語句説明>
スゲーム:その昔、「スゲーム宣言」などといっていたメーカーさんがあったなあ、とふと思い出しただけ。



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