近頃の日本は右傾化しているそうである。 少なくともネット世論に関しては私もそう感じるな。 大体どこの国でも、景気が悪くなるとナショナリズムが台頭してくるもんだからね。 しかし、ゲームの世界では人種を問わず仲良く暮らすことも、もちろん可能である。 ゲームの中ではお金をいくらでも増やせるし、登場するキャラ全員に職業を与えて、ハッピーな世界を創ったっていいのだ。 人間とエルフとドワーフが一緒に暮らす世界で、異人種間で結婚したって別にそうおかしくはないだろう。 とはいうものの、さすがにドラゴンと人間はちょっとどうか。 いや、私はアリだと思うのだが、創り手はそう思わなかったようである。 未だに『ルーンファクトリー4』をプレイし続けている。 ようやく通称第3部が終わったのだが、これが大変だった。 ラストダンジョンは敵がべらぼうに強くて、普通じゃ歯が立たない。 ちょっと進んでは属性防御アイテムを作り、ちょっと進んでは新しい武器を作り、といった具合に装備で対処する他なかった。 そのためには、鍛冶・装飾レベルを85ぐらいには上げなきゃならないのだが、55〜75辺りのレベルアップにちょうどいい合成アイテムがあんまりないんだよね。 結局、第3部だけでそれまでに使ったのと同じぐらいの時間を要した。 第3部はサブイベント扱いなので、ものすごくあっけないんだけど、ドラゴン助けてやっとこさ肩の荷が下りたところである。 一応説明しておくと、この『4』には守り神的な位置づけのドラゴンが登場する。 図体は大きく威厳ありげだが、見かけによらず俗な性格、という設定らしい。 可愛い女性の声があてられていることもあって、なかなか愛嬌のあるキャラクターである。 性別があるのかどうかは知らない。 メインストーリーは常にこのドラゴン絡み。 このあたりにこのゲームの問題点がありそうな気がしている。 というのも、プレイヤーが誰のことを考えている時間が長いかというと、このセルザと呼ばれるドラゴンのことを考えている時間が圧倒的に長いのである。 嫁さん候補のことを考える必要には迫られなかった。 嫁さん選びがこのシリーズでは重要なはずなのに。 この展開だったら、最後にセルザが人間に変身して結ばれでもしないと収まりがつかないだろ、と私は思うのである。 『3』の時は確か、結婚前に彼女を助けにいくイベントがメインストーリーに組み込まれていたような気がするんだが・・・。 第3部を終えてからも、どういうわけかちっとも結婚フラグが立たない。 羽が生えていて人間なのか疑わしい彼女と変化のないデートをひたすら繰り返す日々。 いつまで経っても結婚できないから、他のキャラの好感度も上がってきてしまった。 一応、結婚して子供作らないと終われないだろうとは思っている。 でも、もう終わりでもいいか、という気もするんだ。 セルザじゃなければ、誰と結婚しても特別な感慨が得られるとは思えないのである。 |