PS3版 MLB 10 THE SHOW_1

甘いボールを待て 2010_05_02-03

 

春になってから野球が見放題である。
実家にはBSがついているのだ。
毎日メジャーも見られるし、思いの外、巨人戦の放送も多い。
地上波では巨人戦の放送が減っている上に、放送があっても東海圏では中日戦に差し替えられることが多いのだが、BSデジタルだとちゃんと放送してるな。
いや、ありがたいことです。
おかげで野球熱が高まってきた。
ここは一つ野球ゲームでもやってみたい。

しかし、今更「パワプロ」ってのも芸がないだろう。
そこで思いきって洋物にチャレンジしてみることにした。
私がこのところプレイしていたのはPS3用の『MLB 10 THE SHOW』。
リアル系のメジャーを舞台にした野球ゲームだ。
「THE SHOW」ってタイトルに入っているぐらいだから演出に力を入れた作品であることは想像に難くない。
北米版なのに日本のアマゾンで普通に買えた。

とりあえず一回やってみるかということで、いきなり試合をやってみたところ、全く打てなかった。
操作方法は有志がつくったwikiを見れば何とかなるが、そういう問題じゃない。
球が速い。
べらぼうに速いよ。
しかも飛んでくる位置が表示されないから、パワプロの感覚でやってると、全く捉えられないのだ。
アナログスティックのアジャストはアバウトに方向を入れるだけでイイのだが、それでも全く対応できなかった。
スゲーな外人!こんなんやってんだ、あいつら。
難易度は要素ごとに細かくいじれるようになっているのだが、このままでは恥ずかしい。
とにかくひたすらバッティング練習だけをやり続けた。

バッティング練習をやり始めてすぐに気づいたことがある。
ピッチャーがほぼ半分ボールを投げてくるのだ。
バッティング練習なのにボール投げてくんの?って思ったが、よく考えたらそういうゲームなのである。
ボールは打つな、という。
球が速いから厳しいところのストライク・ボールは見分けられない。
厳しいところはいいから、はっきりボールと分かる球は見逃して、カウントを有利にしろ、甘い球を投げさせろ、というゲームなのである、これは。
その代わりピッチャーも精度よくは投げられない。
カウントが悪くなったら、スピードを落として真ん中付近に投げないとフォアボール連発になるのだ。
これはこれで面白いゲームデザインだな。
パワプロなんかよりよっぽど結果的には野球っぽい。
打つところが曖昧だから自分でやってる感は弱いけど。

ボールを見極めるのって結構大変で、アナログスティックを合わせようと思うとクソボールでも振っちゃうんだよな。
自分でも笑っちゃうぐらい。
たぶん脳みそにとってボールを見極めることと指を動かす事って全然別のことなんだろう。
同時にやると上手くいかない。
しょうがないので、ひたすらボールを見る練習だけをやった。
ストライク・ボールの判定を自然に出来るように。
5時間ぐらいはただひたすら見てたかな。
どんなに見続けても、低めのチェンジアップとかは見切れないけど。
キャッチャー視点だと低めに落ちる球は速球と見分けがつかない。
落ちる球は仰角が大きくなるから速球に見えるんだよ。
たぶん、追い込まれるまでは手を出すなって事なんだろうな。

ある程度技術を磨いた上で、カウントを有利にして甘い球を狙うんだ、という意識徹底していったら、そこそこ打てるようにはなってきた。
これはこれでなかなか面白いな。
言葉の壁もあって、かつてパワプロをやったほどやり込もうという気にはならないけど。



<余談>
海外では○と×の関係が日本と逆らしい。
×がOKで、○がキャンセル。
ところが、ロード・セーブはOS側で管理してるから、○がOKで、×がキャンセルになる。
非常に紛らわしいな。


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