以下の話は、『void tRrLM(); //ボイド・テラリウム』をクリアした前提です。 何も知りたくない方は読まないでください。 『void* tRrLM2(); //ボイド・テラリウム2』が発売されたことは知っていた。 でも、やりたいとは思わなかった。 だってさ、これ以上幸せになりようがないんだから。 地球上に人間はトリコちゃんただ一人なんだから、どうにもならないでしょ。 お世話ロボットとAIに見守られながら寿命を全うするだけ。 それはそれでイイじゃん、と私は思ったのである。 孤独に死んでいくよりずっといい。 にもかかわらず『2』をプレイし始めたのは、ホントに他に何も見当たらなかったからである。 まだプレイしてない方は、ここから先は読み進めないでください。 今作は前作より多少は改良されている。 テラリウム内でできることがいくらか増えたし、お世話もしやすくなった。 それでも基本は同じ。 お世話するアイテムを作るとお世話ロボットの基本パラメーターが上がって、少しずつ強くなっていく。 よく出来てはいるんだよ。 実際、まあまあ面白かった。 しかし、所詮やってることは前回と同じだから。 また強くなる過程をやり直すのか、と思うとなんか損をしたような気分にはなった。 DLCでやれよ、と思うぐらいである。 お話は決して悪くなかった。 過去の情報を集めてVR世界を作り、過去の人間たちからトリコちゃんの情報を引き出していく。 なぜ一人だけ生き残っていたのか、なぜ奇病に冒されても簡単に回復するのか、がわかるのである。 まあ、知りたいといえば知りたい情報ではあった。 ただし、その結果、トリコちゃんの寿命が残り少ないとわかってしまう。 それを何とか回避するのが最終ミッションになるのである。 クリアした時には結構感動しちゃったな。 お世話ロボットとAIとトリコちゃんが抱き合ってるシーンで。 プレイした甲斐があった、と思ったよ。 しかしながら、すぐに思い返した。 ちょっとまてよ、と。 これ、プレイする前に想定していた幸せの上限を超えてないだろ。 いったん悪い状況に落とすことによって、ギャップでハッピーな気分にさせられているだけじゃん。 プレイしなくても同じだったんじゃないの? そう考えると、シナリオの面でも、なんか損をしたような気はするのだ。 一番最後にちょっと余計な演出があって、続編を出す余地を残したようにも見える。 仮に出ても、やっぱり考えちゃうよね、プレイするかといえば。 トリコちゃんがよりハッピーになるとか、あるいはトリコちゃんが能動的に冒険するとか、何かいいことがないとね。 今回と同じでは許されないよ。 <余談> 今回は必須イベント以外一度もトリコちゃんを病気にさせなかった。 その点は少し誇らしい。 |