2つの続編モノの興味深い関係 2000_02_13
2つの続編モノの興味深い関係 2000_02_13
「BIOHAZARD Code:Veronica」が終わった。
感想を一言でいえば、大変面白かったというところだ。
最近DCばかりで遊んでいるが、その中でもひときわ輝いている印象を持った。
しかし、PS版の「バイオハザード3」と比べると、そこには明らかに方向性
の違いがあり、大変興味深い。
というのも、先に発売されたにもかかわらず、システム的には「バイオ3」の
方が先をいっている感があるのだ。
私はかつて「バイオ3」を初めて起動させたとき、デモが余りにも簡素なので
驚いた覚えがある。
ケースを調べてみたらディスク一枚組だった。
データ減らしなのか?と勘ぐったりして、更に1枚なのに6800円なのかよ、
と腹が立ったりしたものだ。
だがプレイしていくと、このゲームが進化した方向がそれまでと違っているの
がよくわかった。
非常にアクション性が高い。
また失敗をプレイヤーに恐れさせない構成になっているのを感じた。(つまり、
ゾンビをかわして走るのに失敗しても、さほどのダメージを喰らわない)
それはリプレイ性が高いと言い換えてもいいだろう。
「バイオ3」という作品は、大作ゲームの続編としては、驚くほどドラスティ
ックな変化を遂げて私たちの前に姿を現した。
ディスク2枚は必要なかったのである。
そして「BIOHAZARD Code:Veronica」をクリアしたいま考えてみるに、このゲ
ームの「バイオハザード2.5」といった印象を拭うことは出来ない。
プレイ感はあくまで「バイオ2」の延長上にある。
しかし、延長上とはいえ、そこには長足の進歩があった。
このゲームは、とにかくたくさんの仕掛けを提供して見せた。
もうお腹一杯というぐらいに。
そしてその仕掛けというのは、緻密に計算されたマップに裏付けられたものだ
ったと思う。
一つのアイテムを一度使うに留めておかず、他のイベントに利用して見せたり
という『量』の側面と、イベントの帰りは近道できたりといった『質』(快適
さと言い換えてもいい)を両立した。
その構成はあたかもパズルのようであった、という気がする。
さて、この2つの続編ものを見比べたとき、この2つがなぜこういう進化を遂
げたのかという事を考えざる得ない。
おそらくそれはハードウェアの問題であったろう。
見た目の進歩が望めないPSで続編を創るには、どうしてもドラスティックな
変化が必要だと考えたに違いない。
翻っていえば、DCは見た目の進化が大きいので、「バイオ2」路線を継承し
ても楽しませることが出来る、と判断したと言えなくもない。
とすれば、どうだろう?
もしDCで「バイオ」の続編が出るとしたら?
見た目の進化はもう望めない。
やはりそこにはドラスティックな変化があるのだろうか。
とても楽しみだ。
<付記>
今後の続編はPS2になるんだろうけども、個人的にはDCを応援したい。
DCには裏技があるんだ・・・。(そのうち書きたい)