大昔のRPGを思い返してみると、TP(マジックポイントに類するもの)は街やベースキャンプ以外で回復できないものが多かった。 だから、街に戻らざるを得なかったわけである。 一方で、今どきのRPGは割と簡単にTPを回復できるものが多く、あんまり戻る必要はない。 たぶんメンド臭いっていうプレイヤーの要望を創り手が受け入れているうちに、そうなっていったんだろう。 プレイヤーは往々にしてストーリーを追いたがるからな。 でも、そこをグッとこらえて、敢えて戻らせる。 戻らせた方がより楽しくなる、あるいは楽しくさせるっていう判断もあっていいんじゃないか。 「世界樹」シリーズは基本的にベースキャンプに戻らせるゲームである。 メンド臭いんだけど、マップを埋めること自体で喜びを感じさせることができるから、頻繁に戻らせても成立するんだろうな。 三歩進んで二歩下がる、みたいな展開でも、一歩分成果が出れば、ある程度は満足できる。 それでも、今風であればもう一工夫要ると創り手は考えたらしい。 その結果が『新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士』なのかな。 『新1』を知らないから、『4』との比較になるけれども。 今回やっていて、案外、料理店が上手く機能していると感じていた。 素材を迷宮から採ってきて、おねえちゃんに調理してもらうと特殊効果などを発揮させることが出来るのだが、それだけじゃなく、料理店を営業することによりお金を稼ぐことが出来るのだ。 たぶん料理店の稼ぎも計算に入れたバランス取りなんだろう。 基本的に金欠気味で、街を育てて収入を増やさないと後半保たなかった。 ダンジョンに潜ることは同時に営業時間の経過にもなるので、戻ってくることに意味が産まれて、意外とやる気になれた。 結構時間を食うから、面倒といえば面倒なんだけど、気にはならなかったな。 料理店に使った時間は無駄に感じてない。 もうひとつ。 グリモアっていうスキルを向上させたり、本来習得できないスキルをオプションでつける機能も、街でしか付け替えできないから、帰ってくる動機になる。 グリモアがないと、育て間違ったときに対処できないから、重要なオプションであることは間違いない。 ただ、検索機能が弱くて、欲しいモノを見つけるのがとにかく面倒。 はよダンジョン行きたいのに、ずらっと並んだグリモア見てると嫌になった。 これはもうちょっと進化させる必要がありそうだったな。 いずれにしても、ベースキャンプの機能を充実させようという方向自体は間違ってないと思うんだ。 だって、どうせ帰ってこなきゃいけないんだから。 洗練されてくれば、もっと良くなるんじゃないかな。 |