グッとくるものがあるんだよね '99_12_20

グッとくるものがあるんだよね '99_12_20



う〜む、なんかこうグッとくるなあ、この「スペースチャンネル5」って。
久しぶりにエンディングを見たような気がするよ。

「さかつく」にはまりだしてから、他のゲームが全く進まず、エンディングを迎える
ことなくひたすらゲームが溜まっていく日々が続いていた。
そんな中、買ってきた勢いそのままに、一気にクリアできた「スペースチャンネル5」
の魅力を考えてみたい。
こんな高ぶりは久しぶりなんだ。

とにかく初めてみたときは、その奇怪なダンシングに目を奪われた。
キーを入力している時間よりも、ただ見ている時間の方が長いのに、決して退屈する
ことはなかった。
3周り目に突入した今でも、見ているだけで楽しい気持ちになれる。

しかし、それよりも何よりも私が惹かれたのは、モロ星人のセリフだった。
それはゲームとは何ら関係のない、挿入デモの中でしか聞くことができない。
いや、見ることができない、というべきか。
「なかなかいいモロね。」
モロ星人はもちろん日本語など喋らない。
おそらく何かの音に変調をかけたであろうモロ語に当ててある字幕の「〜モロね」と
いうセリフにすっかりやられてしまって、通常飛ばすはずの中間デモを何回も見た。
その間、私はモロ星人が愛おしく感じられていく自分を感じていた。
すっかりこのゲームの虜になってしまったわけだ。

なんか昔にもこういうことがあったなあ。
そうそう「ゆけゆけ!!トラブルメーカーズ」の時だった。
『ねんどろ』というキャラクターにすっかり魅入られてしまって、クリアしてからも
タイムアタックに勤しんだことがあった。
キャラクターの魅力がゲームを引っ張っていくことって、そんなに珍しい事じゃない
だろう。
でも、そういう魅力のあるキャラクターに出会えることって、そう何回もはないかも
しれない。

もちろん、今となってはこのゲームの魅力をモロ星人だけに帰するべきだとは思わな
い。
最も記述すべきは、このゲームの総合的なセンスの良さなんじゃないかという気はし
ている。
それでも、「なかなかいいモロね」っていうセリフから受けた衝撃ほど、私をしてこ
の文章を書かしめたものはないのだ。
それで良いモロね?


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