Netflixが日本上陸、という記事をこのところ急にあちこちで見た。 なんでも世界最大規模の定額有料動画サイトが日本でも観られるようになる上に、値段もHuluより安いらしい。 まあ、競争が激しくなるのは結構な話である。 コンテンツ次第ではHuluから乗り換えてもいい。 しかし、動画配信には一つ困ったことがある。 早送りが出来ないことだ。 だって、定額動画サイトを使う場合って、大概これが観たいってモノがないときでしょ。 1倍速の時間を使って1倍速相当の喜びが得られる保証なんてないじゃん。 とりあえず早送りで1倍速の喜びが得られそうか確認してからじゃないと安心して観れないんだよね。 私なんかだと最近はHuluでも、最初の方を観て、これは1倍速の価値がないと思ったら、いきなりラスト観ちゃう。 これ以上時間を使うのもバカバカしいし、かといって結末を知らないと使った時間が勿体ないからね。 コンテンツを創ってる方からすれば、間も含めて作品なんだから早送りなんてとんでもないだろうし、コンテンツホルダーからすればコンテンツを早く消費されたくないし、配信業者からすればサーバーに負荷が掛かるし、帯域は圧迫されるし、実際にはなかなか早送りは実現しないだろうとは思う。 でも、競争が行き着くところまで行けば、最後は早送りを実装したところが勝つんじゃないかな。 たぶん、いまはそういう時代だと私は思っている。 ところで、『Until Dawn -惨劇の山荘-』である。 たっぷりお金の掛かったアドベンチャーゲームっぽかったので、久々に発売日を楽しみに待っていた作品だった。 ところがフタを開けてみたら、どこかで観たことがあるB級ホラー映画を二つくっつけたみたいなお話で、ややガッカリ。 しかも2時間の映画をワンクールのTVドラマに仕立て直したかのような薄い感じ。 売りのバタフライエフェクトでストーリーが変化するって話も、なんだかただのフラグ立てのように思えてならない。 一応、選択肢によって物語がどう変化するのかを知りたいと思って、1回クリアしてからも少しはプレイしてみた。 クリアするとチャプターセレクトが使えるようになるから、仲間を助けられなかったチャプターだけやり直してみたんだけど、助けてもあんまりストーリーは変わらないな。 死ぬ可能性のあるキャラは、その後あんまり重要なことを話さなくなる。 選択肢も一見生死を分けるように見えて、どっちを選んでも結果は変わらない場合が多いみたいだ。 ひょっとしたら、最初からやり直さないと変わらないのかな?とも思ったが、もう一回最初からやることは出来ないよな。 だって、ムービースキップもセリフ送りも走ることも何にも出来ないんだもん。 バタフライエフェクトを売りにして、何周もさせるつもりだったとしたら、一体プレイヤーにどんだけ時間を使わせるつもりだったのか、創り手の感覚を疑う。 こんなの、今どきダメだと思うけどな。 まあ、そりゃ早く全クリさせたくないとか、プリレンダリングのムービーじゃないから早送りを実装するのには手間が掛かるとか、ゆっくり歩いてくれないとその後の仕掛けに驚いてもらえない、とか理由はいろいろあるとは思うよ。 あるとは思うけども、ホントにこれでいいのかしら。 海外では割と評判良いみたいだから、時間の流れが日本だけちょっと違うのかもしれないが。 |