ホントに多いんだよ、最近のインディーズものには。 既に死んでるとか、もうすぐ死にそうな人の精神世界を舞台にした話が。 『アンリアルライフ』なんてタイトルだったら、もう間違いない。 だって、信号機のAIが主人公を助けてくれたり、マリモがカフェのマスターやってるぐらいなんだから。 もう完全に精神世界の話なの。 でも、今回は悪い予感じゃない。 むしろ良い予感。 きっといい結末が待っているだろうと予想できた。 この『アンリアルライフ』は、物の記憶を読み取ることが出来る記憶を失った少女が主人公のアドベンチャーゲーム。 Steamのお勧めに出てきたんだけど、PlayPassに入っていたのでそっちでプレイした。 タッチ操作だと若干やりにくいので、PCでプレイした方が良かったかもしれない。 謎解きがめちゃめちゃ面白いというわけではないが、アンリアルだけあって意外性はある。 一見の価値はあった。 でも、私が書きたいのはお話の方。 主人公である少女はいかにも自殺してそうな感じ。 見るからにイジメられてそうな弱弱しい少女なの。 でも、登場するキャラたちはみんないい奴ら。 AIもペンギンもネズミもマリモも。 みんな主人公を助けてくれる。 もしこの世界が彼女の精神世界であるならば、彼女の心の中にこのキャラたちが息づいているはず。 であれば、そんなに悪い結末にはならないだろう、という予感はあった。 きっとハッピーエンドになるだろうな、と。 実際、ハッピーエンドにたどり着けた。 普通にプレイすると最初はバッドエンドになるんだけども。 ちゃんと納得できるような終わり方になっていた。 主人公を助けてくれるキャラたちがどこから来たのかもわかって、お話がすっと胸に落ちた。 ご都合主義だと分かっていても感動できたよ。 プレイして大満足でした。 |