『リズム天国』をプレイし始めて、2週間ほどは順調だった。 努力してクリアできるうちは楽しい。 しかし、努力してもクリアできないのに、楽しい!と感じ続けられるかというと、やはりそうでもない。 私はいま急激に、そろそろ止めちゃってもイイかな、と思っているのである。 私が躓いているのは、「ポリリズム」というステージの2回目。 2回目だけあって難易度は高くなっている。 エンディングテロップは既に流れており、つまり、それは創り手が想定している最低ラインは越えた後のことである。 「ポリリズム」の2回目では、右手と左手を別々のリズムで動かす必要がある。 ドラムをやっている人はそういうことが出来るそうなので、そのへんから導き出されたゲームなのかもしれない。 ところが、これが出来ない。 難しい、のではなく、出来ない。 右手と左手で半拍ずらすぐらいは出来るけど、異なる周期で動かすってそもそも人間に出来ることなのか? 歳を取って、脳みそに新しい回路を作りにくくなっているのかもしれないが。 少なくとも直感としては無理だ。 出来ない、という現実を突きつけられるのって、やっぱ面白くない。 自分の能力が劣っているということをゲームで証明されているわけだからね。 2回目のポリリズムに出会うまで、私は『リズム天国』にずーっと魅了されていたのだが、急激にやる気がなくなってしまった。 で、凄く納得した。 ゲームはだから簡単になってきたんだな。 なんで金払ってまで、能力が劣っていることを思い知らなければならないのか? 娯楽としてのゲームはクリアできる方がイイ。 狭義のゲームを小さくして、別のところで喜びを担保するように創られてきたのは、ごく当たり前なんじゃないか。 ところが、クリアできる人はもっと難しいモノを望むし、そう主張することは気持ちいいんだろうな。 クリアできるうちはね。 いずれ何処かで脱落するんだけど。 『リズム天国』は演出を抑えたゲームだから、ステージを進めていけば自ずと難しくならざるを得ない。 誤魔化しが利かないんだ。 この作品はゲームというモノを考える良い材料ではあるな。 <追加> 全く演出が無いわけではない、という点において「bit Generations」と比較してみると、また面白いかもしれない。 同じ結論に持って行くことも出来るし、異なる結論に持って行くことも出来るな。 |