六月後半から七月にかけては、さすがにやりたいゲームもいくつか心当たりがある。 夏休み前に発売されるゲームが多いのかな。 問題はそれまでどうするか。 『トゥームレイダー』の変化を知るために前作でもやってみるかと、『トゥームレイダー アンダーワールド』をプレイしてみた。 やはりやってみると分かることがある。 私は大事なことを見落としていた、というか、特筆すべき事だと思わなかった。 「トゥームレイダー」シリーズって、謎解きメインの作品だったな、そういえば。 思い返せば、最新作の中にもいくらか謎解きはあった。 『アンダーワールド』をプレイしてみると、とにかく謎解きがメイン。 それも仕掛けがある場所を探すところから始まる。 その仕掛けはたいてい部屋をまたいでおり、行ったり来たりする必要がある。 さらには行き来する間にも壁登りなんかがあって、2回目以降も省略できない。 たぶん今どきはこういうのダメだろうな、メンド臭くて。 私は日本は娯楽の最先進国であると思っているし、いずれ欧米も日本化(要するに堕落)すると予想していたけど、おそらく『アンダーワールド』の時点でもあんまり評判は良くなかったんじゃないか、ワールドワイドで。 実際に大きく変えてきたからね。 最新作の中での謎解きは、記憶にある限りでは全部一つの部屋に収まっていたような気がする。 詰まった記憶がないので、たぶん簡単だったんだろう。 ゲーム中で出来ることは、火をつけるか、撃つか、ロープで引っ張るか、ぐらいしかないから、見れば分かっちゃうよな、すべてが視野の中に入っていたら。 おまけに目的地と使えるものは教えてもらえるし、登れる壁は一見して分かる。 つまりそれはゲームが落ちているわけで、落ちている分を何かで足さなければならない。 となれば、そりゃアクションに比重は寄っちゃうだろう。 「アンチャーテッド」に似てるってのは、似せたわけじゃなくて、似ちゃったのかもしれない。 他に選択肢がなかったんじゃないか。 これは前作をやってみて初めて分かることである。 しかしまた、自分の堕落ぶりには驚いた。 『アンダーワールド』の初っ端、海に潜るんだけど、地図も何にもない。 動ける範囲がそんなに広いはずがないのは分かっていても、うわっメンドクセ!と思った。 何があるか分からないからワクワクする、なんてことは私の場合全くなくて、仕掛けを見つけるまでの時間が勿体ないと思ってしまう。 こんなオッサンがゲームをやってちゃいけないんだが、こんなオッサンしかゲームをやっていないという現実もある。 だから、ゲームがみんな同じような構成になってしまうのも、やむを得ないのかもしれん。 |