スーパーマリオ 3Dコレクション

色褪せぬ革新性 2020_09_25



今までにプレイした全てのマリオの中で、一番面白かった記憶があるのが『スーパーマリオサンシャイン』。
当時は強烈な革新性を感じた作品だったな。
なんせ右アナログスティックを本格的に使ったことがなかったから。
ゲームってこう変わるんだって強く印象づけられた。
今回『スーパーマリオ 3Dコレクション』を買ったのも、『スーパーマリオサンシャイン』を久々にやってみようと思ったからである。

しかし、今やってみるとだいぶ印象が違うな。
上下方向を狙うときに、Rボタンを押しながら左スティックを使うのに強い違和感を覚えた。
今どきは視点と照準が一体になったものばかりだから、却ってやりにくいよ。
右スティックをもっと使えば良いのに、と思いこそすれ、革新性は感じられない。
そりゃ昔のゲームなんだから、当たり前と言えば当たり前の話ではある。

一方で、特に期待していなかった『スーパーマリオギャラクシー』の方には、今も変わらぬ革新性を感じた。
星をテーマにしているので、小さい球体の上で操作することが多いんだ、このゲーム。
そうすると、重力の方向が位置によって変わるでしょ。
これはプレイヤーに高い空間把握能力を求めることになる。
だって、真上がどこか分かりにくくなっちゃうから。
上から踏むマリオにとって重要な真上が。
そこを解決するのが、スピンアタックとポインタによる補助。
Wiiリモコンの特性を活かして、高い空間把握能力が無くてもクリア出来るようにしてあるところに革新性があるんだ。
当時自分がどう思っていたのか全然覚えていないのだが、これは凄いゲームだよ。

なぜ『スーパーマリオギャラクシー』の革新性が10年以上経っても色褪せないのかと言えば、それは解決課題が変わっていないからだろう。
結局のところ、テレビ画面は変わってないわけだから。
我々は3Dを平面に投影した画を見ていて、どうしたって一次元分情報は足りないんだよ。
3Dテレビが普及せず、VRもいまいちぱっとしない現状において、解決課題は何にも変わってなかったんだ。
だから『スーパーマリオギャラクシー』は今でも通用する。

これは予想外の展開だった。
『スーパーマリオギャラクシー』のことを全然覚えてなかったの。
メチャメチャ新鮮。
こっちは今やってもちゃんと遊べそう。


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