引っ越してから一度も空けてなかったダンボールを空けたら、『逆転裁判4』が出てきた。 手にとってパッケージの表紙を見ると、4人中、2人の名前が分からない。 一人は『6』にも出てた検事だな。 そうか、こいつ『4』に出てたんだ。 よく分からないまま『6』をやっていたことに驚く。 あれ?しかし、もう一人は全く記憶にない。 誰だ、コイツ。 『4』の物語を思い出そうとしたのだが、ナルホドくんの扱いが悪かったことと、世間で言われているほど悪い内容では無かったという感想しか思い出せなかった。 9年も前の話だからなあ。 思い出せないということは、いまやっても楽しめるかもしれない。 やってみたら、新鮮で面白かったよ。 全然問題ないじゃん、ある一点を除いては。 DSになって多少性能が上がったからか、位置関係をトリックに使ったお話が多く、それを画で説明しようとしているあたり、意欲的な感じがするな。 下画面を活かした科学捜査の手触りも3DSよりずっとイイ。 第4話なんかは過去と現在をリンクさせることによって、いままでほとんど無意味だったサイコロックに存在意義を与えている。 キャラも汚らしくて味があった。 『6』のキャラなんかは小綺麗すぎて、なんだか面白味がなかったから、こっちの方が好きだな。 難易度的にも『4』の方が『5』『6』より難しかったんじゃないか。 正解に辿り着く方法が二通りあったり、謎解きにもやる気が感じられた。 探偵パートがメンド臭かったり、フラグが立ったかどうかが分からなかったり、今どきからすると不親切なところもあるが、9年前であれば、これぐらいは許される水準だっただろう。 これ、全然悪くないよ。 いいじゃん。 問題はやはりナルホドくんだな。 やさぐれてるナルホドくんが耐えがたい。 そこだけアカン。 いったんこうなった人間が『5』からまた元に戻るって、ちょっとおかしいだろ。 ここがシリーズ最大の汚点だよ。 第3話までは、ナルホドくんとは別のキャラにナビゲーター役だけ背負わせて、お話を再構成できるんじゃないか、と私は考えながらプレイしていた。 幸いにして『4』だけリメイクされてないらしいので、ここだけちょっと変えてリメイクしたらどうかと。 たぶんファンも受け入れてくれるんじゃなかろうかと。 しかし第4話が問題で、7年前の事件が絡んでくるから、そんなに簡単な話にはならないんだな、これ。 やっぱり無理か。 ひょっとしたら、カプコン自身もなんとかしたいと思っているから、リメイクを発売していないのかもしれないな。 上手い方法が見つからないから、ずっとペンディングになっているんだ、といわれれば納得できる。 実際のところは、単にDS版がたくさん市場に出回っているから、リメイクしても売れないと判断しているだけかもしれないが。 |