My sweet ウマドンナ

牝馬の方が向いている 2011_12_21

 

ゲームって大概男性がやるでしょ、いきなりだけど。
テレビゲームだけじゃなく、社会的価値を有しない広義のゲームに関しても。
くだらないことをやるのは男と相場が決まっているのだ。
男はどうでもいいことに一生懸命になれるけど、女性は一般的になれないと言われている。
女性の方が実利的なんだよね。
旧東ドイツなんかでは、女子アスリートと男性コーチとを恋仲になるように仕向けて、彼氏の出世をエサにやる気を引き出したそうである。
この企画は牝馬向きじゃないかと私は思うんだよね。
これは『My sweet ウマドンナ』の話。

JRAがPR用にウェブゲームを作った、それも結構本気のギャルゲーだって、ちょっと前に話題になった。
何より興味を惹かれるのは、主人公が牡馬であることだ。
だってさ、雄の馬じゃちょっと卑猥でしょ?
馬並み!ってぐらいだからね。
最初に話を聞いたときから違和感があった。
だからこそ、やってみようと思った訳なんだが。

もっともゲームの方は噂に聞いていたほどの内容じゃなかった。
ただいくつかの選択肢を選ぶだけ。
ヒロインたちが馬の言葉を100%理解してしまう、おかしなお話である。
ムービーがついていて、女性フルボイスだから、一見お金をかけているように思えるけど、実際はそれほどでもないんじゃないかな。
最近は携帯向けに安くギャルゲーを作るノウハウが蓄積されてきたから、案外安いような気がする。

実際やってみても、やっぱり主人公は牝馬の方が良かったような気がするな。
この牡馬は別に頑張ってるわけじゃないんだよ。
なんか状況に流されているだけ。
それで何となく勝ってしまう。
逆に自分の意志で頑張るって話になると、ギャルゲーじゃなくなっちゃうんだが。
どうせなら、調教師やら騎手やらの男を上げさせるために牝馬が奮闘する筋立ての方が面白いんじゃないか。
いわゆる乙女ゲー?とか言うやつ。
男が牡馬に対して感じる共感より、女性が牝馬に対して感じる共感の方が高いような気がする。

ま、ギャルゲーとして作ったってことは、ターゲットは男だということになるわけで、今のJRAの苦しさを表しているのかもしれないが。
このところ、競馬って流行らないらしいからね。
普段来ない女性客を狙うよりも、とにかく絶対数を増やしたい狙いがあるんだろう。
競馬と言えば、普通は男だから。
でも今時は、キモオタより腐女子の方が金離れがいいらしいから、費用対効果は女子向けの方が高いんじゃないかな。
好きな騎手の馬券を買いまくる女子の方がイメージしやすいと思う。



<余談>
前からギャルゲーの女性向けをなんと表記するのかが分からなかった。
ガイゲーじゃ、なんか響きが悪いしな。
最近になって、「乙女ゲー」という表現に出会ったが、それが一般的になっているのか、よく分からない。
ギャルゲーと乙女ゲーでは主体と客体が反対の見方になってるから、対の言葉としては気持ち悪いんだが・・・。


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