伊集院のラジオで『Twelve Minutes』というゲームの話をしていた。 警官と名乗る男が奥さんを逮捕しに来て、止めに入った主人公が殺されちゃう12分をループで解決する物語らしい。(と私は思っていた) 特にやりたいわけではなかったが、検索したらGamePassに入っているじゃないか。 GamePassならお得だな、と思って私はプレイし始めたのである。 私はお得に目がないからね。 具体的なことは書かないけれども、ちょっとだけ重要な話を書かなければならないので、プレイするつもりのある方は読み進めないで下さい。 このゲームは基本的に、主人公がその情報を知っているかどうか、によって展開が変わっていく。 ある事柄を知ると、次にループするときに知っている前提で物語が進むので、ちょっとずつ解決へ向かっていく、という仕組み。(ホントは解決しないんだけど) 1回のプレイで全部のフラグを立てなくても構わないので、ある程度進める分にはそれほど難しいわけじゃない。 もう終わりかと思ってからが本番で、物語が意外な展開を見せていくのも意表を突かれて良かった。 これはなかなか面白いゲームだよ。 面白い、というよりは、意欲的な、というべきかもしれないな。 ホントは素直に面白かったといってあげたい作品。 しかし、私は大事なことを忘れていた。 私はループものが好きじゃないのだ。 ループものって、どうしても重複部分が出てくるから。 時間を損している気がしちゃうのである。 10回ぐらいループしたところで、もうダメだと思って攻略記事を見てしまった。 ループものの弱点を理解していればこそ、創り手は12分という短いループにしたんだと思うのだが、それでも今の感覚からいうと冗長な感じがしてしまう。 30年前だったら、寝食を忘れてものめり込んだだろうけどね。 自力でクリアしたかったゲームではある。 ループものは難しいんだ。 今の時代、ほんのちょっとの時間も無駄に出来ない。 スマホを取り出したい、と思わせる時間が空いたらアウトの時代だからね。 やはり早送りとか、時間軸を移動出来るようにするとか、もうちょっと遊びやすくしてもらわないと。 もっとも、小さいインディーにそれを期待するのは酷なのかもしれない。 出来る範囲で創るから好きな人だけ遊んで下さい、というスタンスなんだろうな。 |