Twelve Minutes、GamePass版

ループものは難しい 2021_09_13

 

伊集院のラジオで『Twelve Minutes』というゲームの話をしていた。
警官と名乗る男が奥さんを逮捕しに来て、止めに入った主人公が殺されちゃう12分をループで解決する物語らしい。(と私は思っていた)
特にやりたいわけではなかったが、検索したらGamePassに入っているじゃないか。
GamePassならお得だな、と思って私はプレイし始めたのである。
私はお得に目がないからね。
具体的なことは書かないけれども、ちょっとだけ重要な話を書かなければならないので、プレイするつもりのある方は読み進めないで下さい。

このゲームは基本的に、主人公がその情報を知っているかどうか、によって展開が変わっていく。
ある事柄を知ると、次にループするときに知っている前提で物語が進むので、ちょっとずつ解決へ向かっていく、という仕組み。(ホントは解決しないんだけど)
1回のプレイで全部のフラグを立てなくても構わないので、ある程度進める分にはそれほど難しいわけじゃない。
もう終わりかと思ってからが本番で、物語が意外な展開を見せていくのも意表を突かれて良かった。
これはなかなか面白いゲームだよ。
面白い、というよりは、意欲的な、というべきかもしれないな。
ホントは素直に面白かったといってあげたい作品。

しかし、私は大事なことを忘れていた。
私はループものが好きじゃないのだ。
ループものって、どうしても重複部分が出てくるから。
時間を損している気がしちゃうのである。
10回ぐらいループしたところで、もうダメだと思って攻略記事を見てしまった。
ループものの弱点を理解していればこそ、創り手は12分という短いループにしたんだと思うのだが、それでも今の感覚からいうと冗長な感じがしてしまう。
30年前だったら、寝食を忘れてものめり込んだだろうけどね。
自力でクリアしたかったゲームではある。

ループものは難しいんだ。
今の時代、ほんのちょっとの時間も無駄に出来ない。
スマホを取り出したい、と思わせる時間が空いたらアウトの時代だからね。
やはり早送りとか、時間軸を移動出来るようにするとか、もうちょっと遊びやすくしてもらわないと。
もっとも、小さいインディーにそれを期待するのは酷なのかもしれない。
出来る範囲で創るから好きな人だけ遊んで下さい、というスタンスなんだろうな。


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