ガールズRPG シンデレライフ

男のツボを知っているのは 2012_04_16

 

思い出した。
学生時代、卒業する先輩が後輩を風俗に連れて行く恒例行事があった。
私が所属していたような弱小チームでは上下関係も厳しくないので、強制的に全員が連れて行かれるわけではない。
しかし、一見好青年風に見えるGは喜んで先輩についていった。
Gが去った後、残った先輩達が爆笑し始めて、何のことかと思ったら、実はGの相手はすでに予約済みだといって笑っていた。
そう、Gには男の娘があてがわれていたのだ。
そして、極悪三兄弟の次男と呼ばれていたC先輩は笑いながら、「男にやってもらった方が気持ちいいんやでぇ。男のツボは男の方がよう知っとるもんや」って言ってたな。
これは面白いことになったと私も思ったものである。
もっとも、Gは速攻でチェンジしたそうだが・・・。

『ガールズRPG シンデレライフ』をプレイした。
このゲームを選んだのは、いかにも女の子向けそうなタイトルが目を引いたからである。
どいつもこいつも似たようなのばっかりだからね。
たまには毛色の違ったゲームをやりたかった。

やってみたら、凄く面白かった。
キャバ嬢が世界を救うっていう発想がいい。
しかも会話で、それも説得するんじゃなくて、相手を気持ちよくさせながら、あるべき姿へ答えを導き出させるあたりは独特な感覚だった。
設定も絵柄も登場人物も私は受け入れやすかったな。

ただ、ずっと感じていたんだが、これ果たして女の子向けなのかなって疑問はある。
置き換え対象がそもそもおかしいんだよね。
ゲームって置き換え元に魅力がなければ得にならないと思われるんだけど、キャバ嬢って憧れの対象じゃないでしょ。
全員ではないかもしれないが、お金貰ってイヤイヤやってる人が多いはずだ。
好きでもない男の話、聴きたくないと思うんだよね。
コンパ行ったら、コンパニオンみたいな扱いでムカツク−!って言ってる女性の話もよく聞くしな。
キャバ嬢っていうこの選択自体が男の発想じゃないか、という気がしてならない。

また、ファッションにパラメーターがついているんだ。
たぶん女性向けだったらパラメーターがあっても見せないんじゃないか、と私は思うんだけどなあ。
自分の好きなファッションのパラメーター低かったらイヤでしょ、だって。
女性向けだったら、ジャンルで分けるだけにした方がいいと思うんだよな。
パラメーターを入れて、そこをゲームにしようと考えることが正解とは私には思えない。
私はやったことないけど、ソーシャルゲームのキャラとかのファッションって、パラメーターついてないでしょ、おそらく。

キャラデザインも私はドンピシャだったけど、女性向けだったらもうちょっと極端にデフォルメした方がいいんじゃないか。
性的な印象を排除できるからね。
微妙に男性キモオタもOKのラインを攻めているような気がしてならない。

私はこのゲーム、凄く大好きなんだけど、それは私が男だからなんじゃないか。
そして、このゲームを創ったのも男なんじゃないか。
プレイしている間、そんな気がして仕方なかった。
だって、男が喜ぶツボを一番知っているのは他ならぬ男だからね。


戻る