ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス Wii版_5

メンド臭い 2007_06_06

 

『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』が終わった。
最後はさすがにゼルダって感じだったな。
謎解きは復習程度にとどめておいて、連続して戦闘させることで達成感を稼いできた。
その後に展開されるやや寂しげなエンディングを観ていると、ホントに終わったなあ、と感慨深い気持ちになるんだな、あれは。
これだから、またゼルダやろうって気になるんだ。
何回痛い目にあっても。

しかしながら、やはりこのゲームをプレイしながらずーっと思っていたことを、最後に書いておかなければならないと思っている。
このゲームをもっとも端的に象徴している言葉は、「メンド臭い」。
この言葉につきる。
もっとも、メンド臭い、には2つの側面がある。
3Dゼルダ自身の持つメンド臭さとWiiコントローラーであるが故のメンド臭さと両方を考えなければならないだろう。

3Dゼルダはメンド臭い。
何がメンド臭いって、3Dであることがメンド臭い。
何か仕掛けがあると、それをまず発見するところから始めなければならない。
何かっていうとCボタンを押して、周りを見渡さなければならないのだ。
おまけに、正確な距離感がつかめないので、いちいち試行が必要である。
3Dゼルダも回を重ねるごとに新鮮みがなくなってきているので、このメンド臭さ(つまりそれは負荷なんだけど)を乗り越えることにワクワクしなくなっているんだな。
実際、メンドクセーってずーっとつぶやきながらやっている自分がいた。
こんなに面倒なことを喜んでやる人が今時たくさんいるとは思えない。
3Dゼルダは時代とずれてきちゃってるんじゃないか。

次に。
Wiiコントローラーがメンド臭い。
ポインティングデバイスとしてはそんなに悪くないけど、ボタンの配置が悪いな。
いや、悪いというか、ゼルダみたいなゲームに合っていないのだ
このコントローラーはそもそもAとBとZしか使わない事を想定して創られている。
それ以外のボタンが異様に押しにくい。

私はプレイ中、+、−、1、2ボタンの4つを頻繁に押し間違えた。
かなり位置が離れているから、+と1ボタンは間違えないだろう、と思うかもしれないが、実際に相当押し間違えた。
ホールドしている位置から右親指を大きく動かしているので、感覚として混乱しやすいのである。
このゲームでは頻繁にアイテムを入れ替えたり、狼になったり、マップを表示させたりするのだが、これがメンド臭くて仕方なかった。
その度に、コントローラーに目をやらなければならなかったのだ。

GC用に創られたものを無理矢理Wiiに持ってきたんだから仕方がないといえば仕方がないのだろうが。
Wii用に創るなら、AとBとZしか使わない、という決意を持って創って頂かないと困る。
今まで64やGCをプレイしてきて、個々のゲームをプレイすることで、コントローラーに込められた思想を感じ取ってきたけど、Wiiゼルダにはそういうのが全然ない。
Wiiコンになって却って面倒になった、というだけのことなんじゃないか。

今回のゼルダは、おそらく今までのファンからすればガッカリなぐらい今風である。
モチベーションをあげるためにムービーシーンをたっぷり入れているし、やりすぎなぐらい誘導も入れている。
決して昔のままのゼルダじゃない。
しかし、それでも時代とずれて来ちゃってるし、Wiiとの相性もあまり良くなさそうだ。
これからの3Dゼルダは難しくなるな。


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