『実況パワフルプロ野球10』では、新たに「マイライフモード」が加えられた。 一選手の入団してから引退するまでをプレイするモードだ。 これが意外に面白くて、かなりハマっている。 「サクセス」をはじめる前にバッティング技術を磨こうと思って始めたのだが、予想外に時間を取られている格好だ。 この「マイライフモード」をプレイする上で解決すべき課題となったのは、如何にして打率を上げていくか、ということ。 もちろん、全て強振での話である。 入団した時点で既にパワーがAランクだったため、ホームラン王と打点王は簡単に取れたのだが、打率がどうしても上がらなかった。 ぶっ通しで3時間もプレイするのがいけないのは解っていたのだが、集中力が続かない。 時々全くと言っていいほどヒットがでなくなる。 3シーズンやっても3割2分までしか打率が伸びなかった。 首位打者をとるためには最低でも3割5分は欲しいところである。 難易度を「パワフル」にすると、相変わらず内野手の間を打球が抜けないから、全部スタンドに放り込む気持ちで打たないといけない。 しかし、もうこれ以上集中するのはイヤだな、とまず思った。 正直、目はショボショボだった。 東京ドームとナゴヤドームはなんであんなに色づかいがケバイのか? おそらく集中すれば出来るだろうという確信はあったのだが、そこまでやる前にゲームシステムを利用して打率を上げるべきだと私は考えた。 そこで、「追い込まれたら強振をやめる」という決めごとを作って取り組んでみた。 が、失敗。 打率は伸びないどころか、むしろ下がってしまった。 枠が広いとバットのどこにボールが当たっているのか、今ひとつよくわからない。 やはりここは集中して強振するしかなかった。 集中するためには、十分な休息が必要だ。 1プレイで一ヶ月以上は進めない、と決めごとを作った。 その上で、球の絞り込みを考える。 従来の3面待ち・4面待ちでは率が上がらない。 今までは直球・高速変化・中速変化・低速変化の4分類に分けて、同一分類に2種類変化球を持っている場合にのみ、球種を絞って打っていた。 これではダメだ。 今度の『10』では、カットボールが導入されたり、同じ方向に2種類の変化球があったり、高速スライダー・高速シンカーを持っているピッチャーが多かったりで、球種の見極めが難しい。 待ち方を変えよう。 私は以下のように考えて、前もって絞り球を決めておくことにした。 1.原則、追い込まれるまで直球待ち。もしくはプラス1変化球に絞る。 追い込まれるまでは我慢。 2.変化球は原則横の変化に絞る。 縦がずれるとゴロかポップフライになってしまうが、横ずれならばヒットになる可能性は残されているから。 3.斜めは2軸で合わせなければならないので、出来るだけ避ける。 ただし、スライダーとシュートを持っている場合はカーブを狙うのもあり。 ここまでやって追い込まれたら仕方ない。 そこからは3面待ち・4面待ちに戻すことになる。 球種の少ないピッチャーの場合にはスローボールを頭に入れておくことも忘れずに。 これを実践していったら、なんとか三冠王が取れた。 どんどんパワーアップしていくので、どの程度自分に成長があったのか、判断するのは難しいのだが。 結局、率を上げていくっていうことは、確率の高い選択をするということのようだ。 さすがは「パワプロ」。 本物の野球っぽいね。 もっとも、実際はいつも体が同じように動くわけではないので、本当の野球は常に不確定要素を孕んでいるのだけど。 正直疲れた、今回。 投手が替わるたびにデータを頭に入れ直しつつ、ボールに集中するって大変だった。 下手をすると全打席投手が違うこともあるから。 こんなに疲れるから、もっとラクで楽しい野球ゲームは創れないだろうか?と考えて、次々と新しい野球ゲームが発売されるんだね、きっと。 「パワプロ」って難儀なゲームだ。 <参考記録 2003_08_02> 2003年 .281 42本 104打点 代打の難しさを知ったシーズン 2004年 .323 60本 134打点 初めて三冠王を目指したシーズン 2005年 .321 88本 191打点 再び三冠王を目指したシーズン 2006年 .364 122本 250打点 初めて三冠王を獲得できたシーズン 2007年 .405 114本 243打点 流し打ちに拘ったシーズン <参考記録2 2003_08_04> 2008年 .439 14本 113打点 全打席枠を広げたシーズン 球種も枠も無視して、タイミングだけ合わせてピッチャー返し。 これがかなり高い確率でセンター前ヒットになる。 バットに当たる位置は適当でいい。 タイミングを極めれば、5割バッターも夢じゃないと感じた。 (流し・引っ張りはゲッツー守備態勢の時以外はやめといた方が無難か) でも、ホームラン打てないから、全然楽しくない。 記録的な高打率、記録的な安打数にもかかわらず、年俸は下がった。 <参考記録3 2003_08_11> 2009年 .407 137本 302打点 マイライフモードの集大成とすべく、すべてにおいて最高をたたきだそうと臨んだシーズン。 ケースバイケースで枠を広げて打ってみた。 でも、やっぱり打率を上げるのは難しかった。 |