どうでもいいようなゲームが必要になることもある。 特に観たくもない動画を再生させているだけの時とか、放置ゲームを起動させているだけの時とか。 脳の処理能力が余っているときに、それを埋めるゲームが求められることもあるのだ。 私が特に好きでもない『クレヨンしんちゃん「炭の町のシロ」』をプレイしていたのは、そういう事情によるものであった。 前作はそれで満足できていたから。 ただし、今作にはちょっと当てが外れた感もあった。 基本は前作と同じ。 いわゆる「ぼくなつ系」というやつ。 今回は夏じゃないけど。 しんちゃんの祖父母が住んでいる秋田で、時間制限なく日常を過ごしていく。 異世界?だけど50年ぐらい前の日本のような炭鉱の町に行けるようになるが、特に何も起きない。 たぶんそれがいいんだろう。 虫取りや魚釣りをしながら、ただただ日々を過ごせればよかったのである。 しかし、意外と収集要素が少なかった。 10時間もやれば9割方集まってしまう程度。 しかも、終盤になるとトロッコレースを半ば強要される。 シナリオを進めるためにアイテムが必要になり、それを得るためにはトロッコレースをやらなければならないのである。 それも割とがっつり。 ミニゲームにしては結構難しい上に、最低でも15勝ぐらいはしないと必要なアイテムが溜まらない。 酷く面倒だった。 シナリオを無理に進める必要もないのだが、収集要素が少ないから、やらざるを得ない感じだったな。 そして急転直下、感動のエンディングへと向かう。 なんかすごく取って付けた感が強かった。 そんなに無理矢理終わらせなくても・・・と思ったね、私は。 前作が思ったより売れたからもう一本作りたい、作る以上は差を出さなきゃ、という事情があったのかな。 いずれにしても、私が欲しかったのはこれじゃない。 物悲しいエンディングにする必要はないし、ただただ収集要素を多くするだけでよかったような気がしている。 |