アマゾンでPSVita向けのゲームを調べていると、どういうわけか日本一ソフトウェアの作品がよく目につく。 たぶんタイトルが奇抜なんだよな。 奇抜なタイトル名を付けられるって事は、即ちそれが完全新作であることをも意味している。 小さい会社にしては頑張ってると言えるんじゃないか。 会社情報を調べると、平均年収や平均年齢がめちゃんこ低くて、なんとなくブラックっぽい臭いはするんだけど。 それはともかく、『プリンセスは金の亡者』はひときわ目を惹く作品だった。 黄色いパッケージに目新しいタイトル、眉間にしわを寄せた女の子が電卓を左手に持ち、右手でグーパンチ。 内容はよく分からないが、なんだか面白そうに思えた。 やってみたら驚くことに、これはタッチパネルを使うゲームだった。 今どき珍しい。 敵からお金を巻き上げるときとか、敵を買収するときにタッチパネルを使うんだ。 敵を買収するのも斬新なら、タッチパネルで買収額を入力するのも斬新に思えたな。 一見してSFC時代のゲームみたいな感じだけど、中身は凄く新鮮。 電卓で画面が3分の1ぐらい隠れちゃったり、電卓が思うように押せなかったり、最初はすごく戸惑う。 しかし、実はそれほど大した問題でもなかった。 入力しづらいことも計算に入ったバランスになっていて、敵は近寄ってきてもすぐには攻撃してこないのだ。 避けにくい罠を先に買収して、空いたスペースで逃げ回っていれば、大抵はなんとかなった。 最初はそこが分からないから、酷く難しく感じるのだが。 加えて、第一章の段階ではプレイヤーはほとんどパワーアップできない、つまり特定された状態なので、マージンを小さく設定しているせいもあるだろう。 後半になると、マージンが拡がってきて、むしろ楽になっていく。 第一章を抜けてからは最後まで特に詰まることはなかった。 パワーアップするためには敵をたくさん買収する必要があって、何回も同じステージをやるから、それなりにボリュームもあった。 このゲームはステージクリア出来ないと何も貰えないので、パワーアップせずに進むとかえってシンドイのだ。 攻撃しては逃げ回るせわしないゲームだから、ゲームやってる感も十分にあった。 最近やったゲームの中ではひときわ充実したプレイだったな。 キャラのふざけ具合も私は大好き。 せっかくこれほど素晴らしい新作がリリースされているのに、売れている気配が全くないというのも残念な話だよ。 報われないから社員も辞めてっちゃうのかな。 ホントに気の毒。 |