その昔、『きゃんきゃんバニー5 エクストラ』というエロゲーがあった。 あれは何年前のことになるだろうか? たぶん15年ぐらい前の事じゃないかと思うのだが、面倒だから調べない。 私はこのエロゲーが大好きだった。 『1』の頃からやってるシリーズものだったというだけではなく、『5』にはお触りがあったのである。 マウスがそろそろ標準装備になってきた頃のことだったかな、あれは。 DOSベースでもマウスが使えるようになっていたのだ。 マウスが標準になってきたからこそ、生まれてきたとも言えるだろう。 これからお触りが流行るぞ、と私は予感していた。 こんなにエロいものを使わないはずがないと信じていたのである。 ところが、実際にはお触りはあまり流行らなかった。 どういうわけか、類似する作品はほとんど出てこなかったな。 決して、現在のノベル系に駆逐されたわけではない。 ノベル系が流行り始めるのは『痕』というエロゲーがWin95用に移植された辺りだと思うのだが、それまでにはかなり時間があった。 流行るべき力があるならば、当然流行っていたはずである。 流行らなかったということは、つまり流行る力がなかったんだろう。 私にはこれが大変不思議であった。 昔話から書き始めたのは他でもない。 私はこのところ『どきどき魔女神判!』をプレイしていたのだ。 何でもお触りで魔女の正体を暴くそうじゃないか。 エロゲーじゃないのにやけにエロゲーっぽい雰囲気を漂わせたゲームである。 しかし、プレイしてみれば詐欺だという事がよく分かるだろう。 このゲームの面白さは全く別のところにあるのだ。 もっともここでは特にこのゲームを説明するつもりはない。 私が書きたいのはただお触りについてのみである。 なぜお触りが流行らなかったのか? 『どきどき魔女神判!』をやっていてわかった。 触ろうにも触るところがないのである。 だって、胸とかオシリとかあんなところは触ってはいけないのだから、必然腕とか太もも、あるいは耳ぐらいしか触るところがないじゃないか。 逆に言うと、触りたい場所も限られてくる。 これはバリュエーションを持たせる余地がない。 お触りは絶対に飽きるわ。 一本のゲームの中でも既に飽き気味だったからな。 あんまりアタリ判定細かくしても、面倒なだけだしね。 道理で『きゃんきゃんバニー5 エクストラ』以降、この手のものが出てこなかったわけだよ。 すごーく納得した。 |